子供の才能の開発:なぜ早教育が叫ばれるのか


 早教育は、一種の流行になり、幼児を持つ母親の合言葉にもなっています。これには、いったいどんな社会的な背景があるのでしょうか。

 教育への社会的関心が高まった

 各種の成人学級の普及、企業内教育の隆盛、地域社会での社会教育への試みなど、いままでの制度的な学校教育だけでなく、教育の場は広がる一方です。

 それだけでなく、テレビをはじめ、各種のマスコミからも、直接・間接に、教育的な働きかけが生活の中へ入り込んできます。

● 早教育は“生涯教育”の出発点

 このように誰でもその気にさえなれば、いつでも教育を受ける機会は満ち満ちています。そこから、人間は、なにも学校へ行っている間だけ勉強するのではない、一生を通じて学び続け、教育を受けるべきである、また、そうしなければ進歩と変化の激しい現代生活についていけないという、「生涯教育」の考え方が生まれてきました。

 その考え方からすれば、いままで一番手がつけられていなかった幼児分野に、目が向けられるのは当然です。

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 こうして、早教育は生涯教育の一環であり、そのスタートとしての大切な意味を持ってくるわけです。しかも、後で述べるように、幼児は、教育の効果が著しく上がる対象でもあるのです。

● 今までの幼児教育の反省から

 幼児のさまざまな能力の水準は、戦前に比べてかなり高くなっていることは事実です。そして、これまで幼児には習得できないと考えられていたことも、楽にこなせるようになっています。

 また、幼稚園や保育園などの幼児教育の施設はあっても、これは幼児たちを、集団生活に適応させるための場を与えるもの、あるいは社会福祉の施設とみなされています。

 学ばせることより遊ばせることが中心で、ふつうの意味での“教育”を目指すところではないわけです。

 これは、日本でもアメリカでもほぼ同様だったのですが、近年では、子供に“学びたい“欲求があり、“学べる“能力がある以上、学習の機会を与えるべきだという考え方も出てきました。

● 我が子の学歴を先取りする

 残念なことに、日本の社会ではまだまだ学歴を尊重します。そこで、我が子には冷たい社会の風をあてたくないという親心が、将来の学歴を先取りするために、エスカレーター・システムで、小学校・中学校・高校さらには大学へとつながる有名幼稚園への入園を望みます。

 そして、そのための準備教育や補助教育をも求めるようになります。これが早教育を流行させている見逃せない原因の一つになり、そのためにまた、なかば“まやかし”的な早教育まで流行するという悪循環をまねいています。

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