子供の才能の開発:社会・集団に創造的な気風を育てる


 一人ひとりの子供の創造性を育てても、社会が受け入れなければ、せっかくの創造性が立ち枯れになってしまいます。

 ここで創造的というのは、従来からのありきたりの物にとらわれず、大人の基準にもこだわらず、子供一人ひとりが求めている目標の方向を自分も向いて、子供の活動を見てやれるような柔軟な大人の姿勢のことをいうのです。

 これは、「さあ、今度は創造性を育てる時間ですよ」という具合にはいきません。

● 社会や集団の創造性

 さて、ここで、一人ひとりの子供の創造性ではなく、大人の社会や集団の創造性の問題を考えてみましょう。

 創造性というものには、能力のほかに性格、感情、欲求なども関係してきます。固定的な観念や習慣的なやり方からなかなか抜け出せない性格的な硬さ、間違ったり他人から笑われたりする事を恐れる感情、今までのやり方を変えずに安定していたいという欲求などは、創造性の妨げにこそなれ、創造性を育てるのに役立つことはありません。

 ところが、人間の感情や欲求は、きわめて強く社会や集団から規定され、しばられています。社会や集団に創造的なものを求める気風がみなぎっていれば、個人の創造性も伸び伸びと育ち、発揮されるでしょう。

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 しかし、大人の社会には、従来からのやり方と、あまり違うものを望まない風潮もあることは、否定できません。

 歴史のうえでも、古代ギリシャやルネサンスのように、社会や集団に創造性のあったときには、素晴らしい個性が花開いたことも事実なのです。

● 創造性を子供に楽しませる

 子供をとりまく社会的文化的な環境のなかに、子供自身が創造的であることを楽しむような気風を作り上げていくことが必要です。それには、特別に褒めたり激励したりするまでもありません。

 子供がなにかに一生懸命になっている時には、それを大切に見守ってやること、子供の鼻づらをつかんで引っ張りまわし、外からの目標に合わせようとしないこと─こういったことを、子供を取り巻く世界を形づくる大人たちが心がけるのが、子供を創造的にするポイントになるのです。

 言い換えれば、”子供が一人で、夢中になれる場所と時間”を保証してやるということになりましょう。

● 創造的な子は“型”もマスターできる

 創造性を重んじてばかりいると、基本的な型を習得できないのでは?─こういう不安もあるでしょう。

 しかし、自分独自の目標をやりとげる楽しさを知った子供は、自分から積極的に、我々の文化が積み重ねてきた様々な手段─型─を身につけようとするものです。

       

 子供を創造的に伸ばすために、今我々大人が最も心がけなければならないのは、我々の一人ひとりに、社会の全体に深く根付いている因襲性や習慣性、創造へのためらいと恐れを、少しずつでもよいから、着実に乗り越えていくことではないでしょうか。

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