子供の才能の開発:創造的であることを楽しめる環境


 創造的であることは、確かにすばらしいことですが、創造的な子供に常に暖かい環境が約束されるとは限りません。むしろ逆の場合が多いのです。

 創造性の高い子の持ちやすい問題

● 不安や疎外感を抱きやすい

 創造的な子供は、ありきたりの考え方ややり方から外れやすく、人と変わった行動が多くなります。親は、自分の子が他の子供と変わっていると、それだけでも心配してしまうものです。

 教師も自分の物差しを持っていて、それから外れた行動は困ったものだと考えがちです。友だち仲間も、幼児期のうちは─10代になると変わりますが─変わった考え方、やり方をあまり歓迎しません。

 こうした環境の中で、創造性の高い子供は自分の考え方に不安を持ったり、誰からも疎外されているという気持ちに陥ったりすることもあります。

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● 仲間と足並みが揃わない

 創造的であればあるほど、命令、規則、賞罰など、外部から与えられる動機付けよりも、探究心、好奇心などの自発的な動機づけによって行動しがちです。そして、興が乗らなければなかなか物事をしようとしないし、いったん興が乗ればやめられません。

 したがって、学校その他の集団教育の場ではみんなの足並みを乱す“困った子供”になりやすく、家庭生活でも、親や家族の生活ペースと同調しないことが起こりやすいものです。

● 才能にむらが多い

 自発的な動機づけによって行動するので、興味の向いている分野ではきわめて優れた能力を示すのですが、そうでない分野になるとあまりさえないという傾向があります。

 ところがわが国では、親も教師も「何が出来るか」でなく、「何が出来ないか」を問題にしがちです。

 「歌は下手だが、絵は素晴らしく上手だから、まあ良い」ではなく、「絵は良く出来るのに、歌が下手だから困ったものだ」という具合です。

 こういう考え方のもとでは、創造的な子供はしだいに自信をなくして、自分の中に引きこもるか、創造性を失うかです。

 しかし、学問や芸術の分野で創造的な仕事をやりとげた人たちの中には、幼児期、才能にむらの多かった人が少なくないということも事実なのです。

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● 創造的な子供には風当たりが強い

 このように、創造的な子供に対しては、子供をめぐる世の中の風当たりは強くできています。こういうと、幼稚園や学校の創造・創作活動の奨励を例に挙げて反論があるでしょう。

 しかし、その場合に問題なのは、成果を評価する基準が、子供が“自分の目標”をどれだけ創造的に達成したかではなく、“教師がよいと思う目標”を、教師が予想した手段の範囲内でどれほど巧みに達成したかに置かれていることです。

 もちろん、教師の与える目標は、手本どおりにやれということではありませんが、手本より一風変わって新しく見える程度の成果を求めている場合が多いのです。

 これでは、創造的活動とはいうものの、小器用さを要求しているにすぎず、目的追求といっても結局は教師の考えていることを読みとる、“読心術”にすぎなくなってしまいます。

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