新生児・うぶ声は生命力

● うぶ声は赤ちゃんの生命力の象徴
① 赤ちゃんの生命力をあらわす、いちばん確実な手がかりがうぶ声である。力強いうぶ声をあげて泣く赤ちゃんほど、じょうぶであるといえる。

② 赤ちゃんが母親のからだを離れた瞬間に泣いたかどうかということは、赤ちゃんがすぐ呼吸をはじめたかどうかということである。お産が重いときはうぶ声の弱いこともあるが、しだいに強くなってくれば心配ありません。

● 皮膚の色はバラ色
① 赤ちゃんとよぶにふさわしいバラ色の皮膚をしている。しかし、手足の先や唇などが、多少紫色に見えることもある。

② 赤ちゃんが力強く泣くたびに、この紫色はしだいに消えて赤い色にかわっていく。

③ 紫色がひじょうに強い場合を医学的にチアノーゼがあるという。紫色がひじょうに強く、いつまでも続くときは医師に詳しい診察をしてもらう必要がある。

● 24時間内に乳を吸う力がみられる
① ふつう赤ちゃんは24時間以内に、元気のよい赤ちゃんでは生後数時間で唇にふれるものを吸う。

② 赤ちゃんがこの運動をはじめたら、乳や湯ざましを与えてよい。勢いよく飲みだせば赤ちゃんの生命がしっかり約束されたものと考えてよい。

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● 出生後には体温が下がる
① 健康な新生児の体温は、36度台と考えられている。

② 出生直後は35度台まで下がるが、24時間以内には36度台にもどる。生後1~2日のあいだは、37度よりやや低いのがふつうである。体温が4~5日後になっても36度台にもどらないときは異常である。

③ 未熟児の場合は体温の上昇はさらに遅れて、生後7~10日目にはじめて36度台に達することが少なくない。

● 白い胎脂(たいし)がある
 生まれたばかりの赤ちゃんのからだには、クリーム状の胎脂がついている。医師や助産婦の手でぬぐいとられるので、母親がこれをみる機会は少ない。未熟児の場合は量が多く、胎内に長くいた赤ちゃんは少ない。

● 皮がむける
① 胎脂が少ない赤ちゃんは、生後すぐ皮がむける。

② ふつうは、生後4~5日目ころに、うろこ状にむけることが多い。

③ 生理的現象なので心配はいらない。胎内にいたときの、あかが落ちるのだと考えてよい。

● 斑点やぶつぶつ
① 生まれてすぐの赤ちゃんの皮膚は、けっして奇麗なものではない。ほおやからだにじんましんのような斑点をみることがある。また、赤みをおびたぶつぶつができることもある。

② これは、手当てをしなくても4~5日でなおるから心配いらない。

③ 気になるなら良質のオリーブ油で軽くぬぐってやると、間もなく消える。

④ ぶつぶつは、不潔にすると化膿菌が侵入して、「とびひ」になることもある。このときは特別な手当てが必要。

● 黄疸があらわれる
① 生後3~7日目ごろ、軽い黄疸があらわれる。これは赤ちゃんの80%にあらわれるもので、新生児生理的黄疸とよばれている。

② 生後1週間のあいだに赤ちゃんの赤血球が多量に崩壊することと、また肝臓の機能が未熟なことが原因で、病気ではないから心配はない。

③ 程度が強く、赤ちゃんの元気がない黄だんは病的である。また、生後24時間以内にあらわれた場合も、異常のおそれがあるので、すぐ医師の診察を受けなければいけない。

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● 渇熱(かつねつ)に気をつける
① 生後3~4日目に、体温が急に38度を超すことがある。

② これは、赤ちゃんが体温を適当に調節できないのに、必要以上にあたためた結果によることが多い。水分不足もその一因と考えられる。

③ 適当に湯ざましを与え、保温のしかたを調節すると熱は急速に下がる。

● 体重は一時減少する
① 赤ちゃんの体重は、最初の数日は減少するのがふつうである。そして生後3~6日のあいだに最低になる。排泄、呼吸などで水分が失われるのに、乳や水分がまだじゅうぶんにとれないからである。

② 出生時の体重の5~10%くらいが減るがその後4~5日でもとにもどる。

③ この時期の体重減少は生理的なものであるから心配はいらない。この時期では、体重よりも、泣く力、乳を吸う力、手足を動かす様子などを観察することのほうが大切である。

● 最初に出る便は黒い
① 生まれて最初に出る便は、黒くて粘っこい。多少緑色をふくむ。

② 生後24時間以内に出るこの便は、胎便といわれにおいはない。

③ 2~3日のあいだに、便の色はしだいに黄色に変わる。この中間の便を移行便という。

④ 胎便の排泄がひじょうに遅れるときは異常である。

⑤ この時期の便は、医師や助産婦がいつも気をつけているから、母親は特に心配する必要はない。