離乳食初期(生後5~7か月)


● 食品の種類と作り方
 離乳食の与え始めにはなにを選ぶかということは、考え方によってもまちまちです。ある小児科医は卵の黄身の過熱したもの少量からと教え、別の専門化はつぶしたバナナがよいと勧めることもあり、
また家庭によっては、“おかゆ”か“おじや”からはじめて良かった、という人もあるでしょう。

 これらはみな離乳初期に与えて差し支えない食品とされていますし、この中のどれから初めても間違いではなく、いずれはどの食品も取り入れることになります。

 しかし、初期は便利よく衛生的な条件で買えて、調理のしやすいものからはじめる、と考えたらよいでしょう。これは土地や季節によっても違いますが、たいして気にかけることはありません。

 つぶしがゆ
 大さじ一杯のコメを6~7倍の水で、土鍋かホウロウの深なべでゆっくり弱火で煮ます。米の形が崩れるまでになったらふたをしてむらし、うすい塩味にし、さじの裏でよくつぶし、ドロドロにして与える。

 うどん
 ゆでたうどんを、かつお節だしと醤油でうす味にした汁の中で、クタクタに煮つぶしたもの。だしのかつお節はすくって除く。

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 おじや
 つぶしがゆに、うどんの要領で味をつける。

 パンがゆ
 パンをちぎりうどんのように味付けする。またはミルクでドロドロに煮て、うす味をつける。

 ジャガイモ
 ゆでてよくつぶし、純良バター少量を混ぜる。ほかのゆで野菜の裏ごしと混ぜてもよい。

 かぼちゃ
 大人の副食に使うときなど、味つけをする前にやわらかいところ少量をとりのけ、バターまたは砂糖と塩で味をつけ、練りつぶす。

 豆腐
 みそ汁に入れたものを少量とりのける。煮えすぎると不消化なので、短時間の過熱で。

 やきふ
 パンがゆのように煮くずしたものを、おかゆに少量添えるのもよい。

 スープ
 数種の野菜を煮だしてとる。缶詰め利用もよい。

 味噌汁
 大人用の上ずみをとりのけ、さらに湯で薄める。豆腐、やきふを入れてもよい。

 卵の黄身
 卵黄は湿疹のできやすい体質のばあいは小児科医に相談して与える。かたゆでにした卵の黄身だけを取り出し、少量のミルク、スープ、みそ汁などでドロドロにのばす。これが卵の食べ始めになる。

 バナナ
 よく熟したもの、変色のない部分を少量輪切りにし、まわりのすじをのぞいて、さじの裏でつぶす。軽く1さじから与える。

 リンゴ
 あられ切りとし、塩少々とうす味程度の砂糖で煮てつぶしたもの。ただし便秘気味の赤ちゃんには与えない。

 トマト
 よく熟したものを、はじめはガーゼ2枚に包み、ねじるように縛った汁にうす塩味か、うす甘味をくわえて飲ませる。離乳準備の期間から、この方法でしぼったものを湯で薄めて与えるとよい。

 缶詰もあるが、出回る季節には家庭で作るジュースがよい。しぼるときに種が入らぬよう注意すること。

 ミカン
 トマトと同じように。家庭で作ればそのほうがよい。

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● 分量と進め方
 およそ上のようなものの中から一品を1さじずつから与え始め、赤ちゃんの様子が元気ならばだいたい3日目に1さじ増やすという程度で進めます。

 1種の食品を1回に5さじ食べるようになったら、その食品に慣れたと判断してよいので、別の物を追加して、これも1さじから増量して慣らす。

 最初は午前中1回だけ行い、約1か月くらいは、離乳を始めたとはいっても、練習の段階と考えるべきです。離乳食を与えたあとに、すぐ授乳をこれまでどおり続け、ほかの時間の授乳量も、もちろん今までどおりにします。

 スープや果汁のように液体食を除いて、離乳食の1回量が100㌘(子供茶碗に約8分目)程度まで進んだなら、今度は4回目の授乳の前(夕方6時ごろ)にも離乳食を与えて1日2回とします。

 この2回食の与え始めの午後の分は、午前中の離乳食の分量の、2分の1くらいから進めることにします。このころまで進んでくれば赤ちゃん用菓子のボーロや、質の良いビスケットなどを与えても良いのですが、香料やチョコレートなどを加えてあるものは避けて下さい。

● 離乳食中期への進め方
 生後8~9カ月になると、初期の2回食から進んで離乳食を質的にも一歩二歩と進め、赤ちゃんに食品にたいする慣れを完成させる時期となります。すなわち流動食やねり状の半固形食から、形のある食品への移行期となるわけです。

 このあたりで回数は大人と同様に朝、昼、夕と3回とします。したがって初期には午前10時ころと午後遅くの2回であった食事時間が、午前の分を早めて朝8時ころとし、次は正午ごろ、3回目を家族の夕食より早めの4時から5時くらいまでにすませるようにするのが、家庭での時間どりに困らないと考えられます。

 これは、家庭や母親の都合などと考えあわせて、計画を立てるのがよいのですが、決めた時間どりを、日によってひどく違えたり、せっかく3回にしたものを省略したりなどしないよう、赤ちゃんの生活リズムを、安定したものに保つようにします。

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