離乳食の与え始め


● ドロドロした流動食からはじめる
 離乳食を与え始めるには、まず赤ちゃんの健康状態、機嫌のよさ、母乳やミルクの飲み具合、便の様子などを注意深く観察しながら、一歩一歩と階段を上るような気持ちで行ないます。

 最初は1日1回としてはじめますが、これは赤ちゃんの機嫌のよい(疲れていない)午前中が適当ですから、10時から11時の間ぐらい、その日の第2回目の授乳の直前が良いとされています。

 最初はドロドロした流動食から、しだいにマッシュ(つぶし状)、さらに半固形食、軟食という順序で、量・質ともに少しずつ、無理なく進めるわけです。

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● 無理をせず、ゆっくりと進める
 無理なくという与え方を具体的にいいますと、最初は同じものを少しずつ増やしていき、ある程度(同じものが5~6さじまでに)増量してみても、赤ちゃんの様子に変わりがなく、上機嫌のようならば別の食品を加えてみます。

 これも最初は1さじから慣らし、しだいに増量していき、半流動やつぶし状の食品の品数を増やして見て、自然に慣れたら、次に半固形状(つぶし方を少し荒くしてみる程度に)へというような進め方が良いのです。

 この段階は非常にゆるゆると進めることが理想的です。たとえば、ごく傾斜のゆるい坂道を急がず一歩一歩登るようなもので、あせりもせず、立ち止まりもせず、同じようなテンポで進んでいるうちに、気がついてみるといつの間にかずいぶん上の方まで来ていた、というような形になるのが、上手な離乳の進め方です。

 うちの子は発育が遅れているからとあせって、進め方を早めたり、反対に少し便がゆるいから、ちょっと風邪気味だからと、母親だけの判断で離乳食を止めてしまったり、いつまでも4~5さじのところで足踏みをしていたり、またせっかく手をかけて作ったのに食べてくれないからと、強制的に食べさせようとするのは、どれも「無理なく」の条件に反するといわねばなりません。

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● 楽しい雰囲気をつくることも大切
 赤ちゃんの食事を楽しい雰囲気にすることは大切ですが、周囲の人がやたらとあやしたり、一口食べたといっては大騒ぎをしてほめたりなどして、赤ちゃんの気を散らすような状態はさけてください。

 できれば、母親と赤ちゃん二人だけの差し向かいで、適当に言葉をかけながら静かに与えるのがよいのです。しかし、母親があまりにも食べさせることに熱心のあまり、目をすえて赤ちゃんの食べる口もとを見つめていたり、「どうぞ食べてくれるように」とお祈りでもするような態度でいては困ります。

 かりに大人が食事のときにじっと見つめられていたら、気がつまって食欲が減退することを考えてください。赤ちゃんだって同じことが言えます。

 「初めのころはよく食べてくれたのに、このごろは与えても顔をそむけてしまうのです」といった質問をしてくる母親を見ると、このような“まじめすぎお母さん”の場合が多いのです。

 気持ちをリラックス(気楽に)して、しかし食事から気をそらさないように上手にしむけていくことが、最初から心得ておきたい、良いしつけのあり方です。