離乳食の実際


 離乳の方法については、いろいろありますが、それぞれの地方や都市の食習慣、家庭の食事の状態を考えて、離乳食の原則をもとにして、自分の赤ちゃんに適するような、変化に富んだ離乳食をすすめていくことが、とくに大切です。また、あまり計画が細かすぎても、実行できなくなるばかりか、赤ちゃんに無理が加わり、失敗の原因にもなります。

 次に述べるような原則だけにこだわらずに、あくまでも参考程度にとどめ、幅のある計画を立ててください。

 <基本的な注意>

● 離乳食は原則として次のような条件を考慮します

① 口当たりが滑らかで、飲み込みやすい。
② うす味にする(例─みそ汁など、おとなの2倍くらいにうすめる)
③ 消化がよく、新鮮な材料を使う。
④ 栄養面でバランスのとれたもの。
⑤ 赤ちゃん自身の好みを知る。しかし偏食はさける。

 などがあげられますが、④⑤は、離乳食がかなり進んで、量や種類が増えてきてからの注意です。

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● 食品の選び方の基本
 最近、離乳用の缶詰食品が数多く市販されていますので、少量ずつの調理で、とかく単調になりやすい献立に変化をつけるためにも重宝です。しかし、便利だからといって、缶詰食品にだけ頼り、季節季節に出回る果実や野菜まで、わざわざ缶詰からとりいれるようなやり方は、合理的ではありません。

 衛生的に扱うことは前にも繰り返しましたが、材料を買い求めるさいに、よく売れている店、つまり品物の回転がよい店から買うことも大切です。

 たとえば、はんぺん、しらす干し、納豆、きな粉など離乳食としてよく使うものですが、店で日数がたっているようかどうかをよく調べて、赤ちゃんのために新鮮なものを求めることです。

● 保存で注意すること
 なお、1回に使う量としてはごく少ないので、当然食品は残ることになります。しかし、冷蔵庫へ入れておけば大丈夫だと考えて、日数がたったものを平気で与えることも危険です。

 缶詰食品は比較的日持ちの良いようにしてありますが、缶を開けたら、なるべく早く食べさせることです。赤ちゃんが残したものは母親が処分してしまうのを原則としておきます。缶詰は開缶後もふたをして冷蔵すれば、3日は持つ、と書いてあるのが多いのですが、夏は翌日せいぜいと思ってください。

 自宅で調理し、よく加熱したものでも、たとえばマッシュポテトのようなものは、火からおろしたその場から菌が狙って飛びつく、と思ってよいくらい腐りやすいものです。夏場はもちろん、冬でも暖房してある場合は、朝作ったものをその日の夜でも、赤ちゃんには食べさせぬようにします。

 過熱したイモ類、卵やミルクの入ったもの、練り製品はとくに保存のうえで、不安定な食品であることに留意せねばなりません。

 これらの食品の一つ一つに母親は細心な注意力を働かせ、せっかくの愛児の発育にプラスとなるために用意した離乳食から、かえって予期せぬ害などを与えることのないよう、くれぐれも注意して下さい。

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