離乳にそなえての注意


● 赤ちゃんの人格の基礎
 赤ちゃんは生後4~5カ月になると、知恵づきが進んで母親の声を聞いたり顔を見ると喜び、甘えて母親にくっついていようとする欲求を、明らかに表現します。

 特にお乳がよく出て、母乳栄養だけで育ってきた赤ちゃんほどこの傾向は強く、与えようとする離乳食に関心がなく、「押し出し反射」といって、舌で食べ物を押し出したりします。

 母親のほうでも、与えた離乳食を受けつけないのでは空腹になろうし、栄養上にも差し支えるのではないかという心配から、つい赤ちゃんの反応に負けた形となって、乳を与えてしまいがちです。

 離乳を順調に進めて、抵抗なく断乳(乳をやめること)に踏み切るという、育児の第一段階で、理想とかけ離れていまい、赤ちゃんにとって心身ともによくない繰り返しとなるわけです。

 離乳がうまく進められるかどうかは、赤ちゃんのやがてたどるべき幼児期、少年期への芽を育てるための試練であり、さらに人格形成にも、大きな影響をもたらすものといえるのです。

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● 無理や矛盾のない離乳への準備
 離乳が、その赤ちゃんの将来性にまで、大きなかかわりを持つ問題であると聞くと、若い母親は、たいへんなことに突き当たったかのような、重い緊張感を持つかもしれません。

 しかし、母親が躍起となったり緊張しすぎることは、育児のどんな場合にも決してよい結果をまねきません。要は離乳にさいしても、どこまでも自然の発育の成り行きに合わせて、与えるべきものを与え、離すべき時期をはっきり見定めて、無理なく進めていくことが大切です。

● あせらず、忍耐強く進める
 離乳はある意味では、一人の人間として独立するための第一段階ともいえます。離乳については、一応基本的な原則はありますが、要は母親が温かい心で、根気よく進めていくべきものなのです。

 赤ちゃんが期待するほど食べないからといって、腹を立てたり、よその赤ちゃんと比較ばかりしていたのでは、母親の態度がそのまま赤ちゃんにうつり、離乳食を拒むようになります。

● よい助言者を持つ
 また一方ではよい助言者を持つことも必要です。信頼のできる小児科医、保健婦などのほか、お年寄りの意見などもおおいに参考にすれば、不安なく離乳を実行に移していくことができるでしょう。

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