家庭の食事と離乳食


● 大人の食事を離乳食に利用する
 家族の人たちの食卓に出る食べ物を、そのまま赤ちゃんの離乳食に使うことができれば、非常に都合がよいのです。

 近年わが国の家庭の食生活が大きく変わって、米飯ばかりにたよっていた食事から、パン、麺類などを、ひんぱんに取り入れるようになり、副食についても、調理法が改善され、乳製品や加工食品、半加工食品など栄養価の高い食品の利用度が高まってきています。

 このことは、以前よりも比較的簡単に、ふつう食品を離乳食のために流用・利用できやすい状態になったといえます。

 離乳開始時期に与える食品についても、以前はお粥、みそ汁、かつお節といった単純な食事の繰り返しだけが行なわれることが多かったようです。

 現在ではたいていの家庭では容易に、パンがゆ、ポタージュ、プディング、茶碗蒸し、マッシュポテト、ヨーグルト、スパゲッティなどが、その時に応じて与えられるようになりました。

 材料的に見てもバター、卵、ヨーグルト、ソーセージ、チーズなどの栄養食品を数多くの中から選び出すことができます。

 さらに母親の手数が大きく省かれるのは、レバー、野菜などをペースト状に加工・調理した離乳食缶詰や、粉末・フレーク状のお粥類、粉末野菜などが広く市販され、赤ちゃんの食事は種類も内容も格段に豊かになっていると考えられます。

スポンサードリンク

● 乳製品・動物性タンパク食品にかたよらない
 こうした中で注意せねばならないのは、とかく乳製品にたよる傾向がありがちな点です。これは母親の栄養にたいする考え方が、ミルクやその製品、動物性タンパク食品だけを、優良な栄養品と信じてしまう傾向の強いことによるようです。

 しかし日常食品のなかでは豆腐、納豆などの豆製品はとくにすぐれたものであること、また、ジャガイモ、ニンジン、カボチャ、青野菜など、手近にある季節食品を取り入れることも忘れてはなりません。

 便利さにつられて、赤ちゃんの食事内容が、かたよらないように心がけることが常に大切です。