幼稚園と保育所;保育所の生活-保育の内容


● 幼児教育も含まれている

 保育所で行なわれる保育の内容を、子供たちの1日の生活をたどりながら、具体的に説明してみましょう。

 健康状態の観察
 保母の1日の仕事は、子供を出迎えることから始まります。これは保護者から子供を受け取るだけでなく、子供の健康状態を観察するためです。

 顔色や表情、皮膚に異常はないか、衣服や身体は清潔かといった点を注意して、もし熱があったり、皮膚にできものができていたりすれば、その日の登所は断ります。

 自由遊び
 午前中は年齢別のクラスごとに自由遊び。歌をうたったり、リズム遊びをしたり、子供の成長に合わせたカリキュラムが組まれています。内容は幼稚園とだいたい同じで、絵画、製作、お話、自然観察、社会観察など。創意工夫や自主性を育ててゆきます。

 給食
 当番の子供が配ぜんをお手伝いして昼食になります。副食物とおやつは給食が出ますので、主食だけを各自家から持参します。給食は、カロリー栄養を配慮して、子供たちの好む献立が工夫されます。

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 昼寝と休息
 食事がすんでしばらくするとお昼寝です。保育時間が長いので、子供たちを疲れさせないために、昼寝は欠かせません。また運動や遊びの後には休息を取らせます。

 個別検査
 お昼寝の後はおやつとなります。次の課業が終わって、それからお別れのあいさつをして、帰り支度。4時以降は、園庭や教室で遊びながら、お迎えのお母さんやお父さんを待ちます。保母さんは、子供の一人ひとりについて、けが、清潔、衣服の破損を検査して、もし手足が汚れていればよく洗わせてから、お迎えの保護者に子供を渡します。

 生活指導
 前記のような保育所での生活を通じて、衣食住、排泄、社会生活に必要な基本的習慣や礼儀作法を身につけさせます。

 家庭指導
 保護者が子供の心身の発達に無関心だったり、欲求や行動に無理解だったりでは保育の効果は上がりません。そこで絶えず家庭と連絡を取って、保育の方針を理解してもらい、家庭にも協力してくれるよう指導します。

 これらの保育内容は、保育所と担当の保母さんによって、年間、学期間、週間、1日間の5通りのカリキュラムが分けてたてられます。ですから、子供をたんに預かるというのではなく、その内容には幼児教育も含んでいます。

 どんな子供が入所できるか

● 保育に欠け、やむにやまれずというのが前提条件

 保育所に子供を入れるのは、入所基準に合わなければ許可されません。入所基準は次の通りです。

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① 母親が自宅外の労働に常時従事している場合。
② 自営業、内職など、自宅内で労働に従事している場合、
③ 死亡、行方不明などで母親がいない場合。
④ 母親が出産前後、疾病、心身障害の状態にある場合。
⑤ 母親が長期にわたる病人の看護に従事している場合。
⑥ 火災、風水害などで家庭に災害があった場合。

 どの場合にも、保育所の入所には保育に欠ける事情があって、しかも、やむにやまれずという条件が前提となります。このやむにやまれぬという基準は、それぞれの家庭背景によって違い、いちがいに言えませんので、福祉事務所が判断して決定しています。

 保育所は婦人の社会進出を支えるために必要だからとか、たんに子供には集団保育を行なうべきだからという理由で、存在するものではないのです。

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