気をつけたい育児観

育児ノイローゼ子は親に似る

● ”子どもは親のもの”ではない
 まず、子どもは親のものという考え方です。「私が生んだ子なんだから、子どもは私のもの、私がどうしようと私の勝手」という考え方です。子どもは確かに親から生まれるのですが、生まれた瞬間から親と同じように一人の人間なのです。一人の人間を親だからといって、勝手に扱うことは許されません。

● 子どもをとおして夢を見すぎない
 第二は、子どもは親の果たし得なかった夢を実現してくれるものという考え方です。このような考え方の底にも、「子どもは私のもの」という気持ちが隠されています。

 このような考え方をもっていると、どうしても子供に対する期待が大きくなりすぎます。子どもの個性や能力を無視した期待を子どもに押しつけますから、子どもの成長はゆがめられます。子ども向きの漫画に、「巨人の星」というのがありましたが、主人公の父親は、この考え方に凝り固まった男として描かれています。

 おけいこ事や、大学受験をみますと、かなりの親の気持ちの中にはこのような考え方が潜んでいるように思えます。

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● 子どもが邪魔になるか?
 第三は、子どもは親自身の生活を乱すもの、邪魔をするものという考え方です。子どもが生まれたために、夫婦二人だけの生活が楽しめないとか、母親のばあいは、仕事をやめなくてはならなくなったとかいうものです。夫婦関係や自分自身を大切にするあまり、親子関係をうっとうしく思うのです。

 こんな気持ちでいると、子どもに対して早く大人のようになって、手をかけないでほしいという態度で接します。これも期待が大きすぎる場合と同様、子どもの成長をゆがめます。

 ベビーホテルというのがありますが、そんなところへ子どもを預けて外国旅行に出かける親は、このような考えの持ち主です。

● “親はなくても子は育つ”だろうか?
 第四は、「親はなくても子は育つ」といって、子どもを放りっぱなしにしておく考え方です。極端なばあいは、子どもを捨てたり、親が家出をするといったことがおこります。

 人間の子どもは、魚の稚魚のように、生みっぱなしでは育ちません。人間の子どもは、人間の大人に養育され、社会化されてはじめて成長することができるのです。

 「親がなくても子は育つ」といいますが、親に変わる誰かが育てるから大きくなるのです。親になった以上、親の責任を全うしていかなければなりません。

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