子は親に似る

 子どもの経験する世界は、その子どもの年齢が幼いほど自分の家庭に限られています。そして批判する能力も乏しいので、親のしめす言葉や行為をそのまま吸収して自分のものにしていきます。

 したがって、親がたとえば犬を怖がれば、子どもは犬を怖いものと考えるようになり、親が身の回りを雑然として平気でいれば、子どももおもちゃをあまり片付けようとしなくなります。

 どんな時に恥ずかしいと思うか、どんなときに心の痛みを感ずるかというようなことも、子どもは親から学び取ることが多いのです。

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● 人生全般にたいする態度を親から学ぶ
 系統だった知的教育は親から受けなくても、ものごとを知ることの喜び、自分で物事を考え、探求して行くことの楽しさなど、のちの知的発達と大切な関係のあることも、親の注意深い配慮によって子どもの心に植え付けていくことができるのです。
 
 少々、誇張して言えば、人生全般にたいする態度を親から学び取っていくといってもいいでしょう。

 長い目で見ると、幼い時期に親から愛され、受け入れられていた子は、大人になってからも、他人の善意を信ずることができ、また自分自身が苦しい立場におかれたときにも、安定した情緒を維持して、混乱したり挫折したりすることが少ないといわれています。

 これにたいして、利己的で防衛的態度をとりやすい人、うたがい深く、第三者に“油断の出来ない人だ”という印象を与える人には、幼児期の親子関係がうまくなかった場合が多いようです。

● 子どもの個性をつかんだ家庭教育
 家庭における親と子のあいだは、いうまでもなく1対1の間柄であり日常生活を共にしているので、密度の濃い全面的な接触がなされます。つまり、個性を把握したうえでの教育が、家庭においてはじゅうぶんに可能なのです。

 長い期間一緒に生活するので、親の子どもに及ぼす影響は、他のどんな人間関係におけるよりも大きいのです。

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