母親になる日のために-2

● つわりの時期の栄養不足は心配ない
 つわり期には食欲が減退しますが、それによる栄養不足は、あまり気にしないこと。食べたいものを少量ずつ、たびたびとるようにするとよい。月がすすむにつれて、自然に食欲が増し、母子双方に必要なカロリーは、じゅうぶんにとれるようになります。

 ただし、妊娠末期のつわりには、塩分の制限、ときには水の制限が必要なこともありますから、この場合は医師の指導に従わなければいけません。

● 母乳栄養で育てる決心を
 赤ちゃんに乳房をふくませている母親の姿は、この世で最も美しいものの一つです。赤ちゃんも母親も、幸福そうに輝いて見える。妊娠と知ったら、「自分の子は自分の乳で育てるのだ」と、はっきり決意しましょう。母乳にまさる栄養はありません。

● はやめに授乳の準備を
 慣れないうちは、赤ちゃんも下手なら母親も下手、そのときになって母子でじれたりしないように、乳首が、赤ちゃんに吸われやすくなっているかどうかを調べておきましょう。

① 乳首が平らだったり、へこんだりしていたら、毎日数回ずつ乳首を指先でつまみあげて、しばらくそのままにしておき、これを繰り返す。

② それでもなおりにくいときは、搾乳器などの器具を使って、授乳の練習をしておく。

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● 乳首の皮膚をじょうぶに
 生命力のさかんな赤ちゃんに、1日何回となく強く吸われると、はじめは乳首の皮膚がひどく荒れて、授乳のたびに激しく痛む。生まれる前から、ときどき乳首を温水で洗い、清潔なオリーブ油か良質のコールドクリームを塗る。
 
 静かにもめば、皮膚を強くするとともに、授乳のさい乳首に傷がつくことをふせぎ、乳腺炎の予防にもなる。

● 赤ちゃんの個性に適した育児を
 赤ちゃんは生まれたときから、はっきりした個性を持っています。睡眠時間、食事の量、成長の度合い、歯の生え方、歩行のはじまり、手足の動作、すべてに個人差があり特徴があります。

 よその赤ちゃんと比べたり、平均値との多少の食い違いを気にしたりするのは、まったく無意味。かんじんなことは、いち早く赤ちゃんの個性や特徴をつかみ、これに適した育て方を工夫すること。

● 赤ちゃんの心を大切に
 赤ちゃんの笑いにも泣き声にも、いろいろな心が込められています。赤ちゃんの心をくまない育児はありえない。大きくなってからの性格は、赤ちゃんや幼い時代の心の扱い方一つで、どちらのほうにも向いていく。おろそかにできません。

● 母親は子どもの成長のよい推進者に
 子どもは、母親の深い愛情に包まれ、自分の本能に従って、すくすくと伸びていく。母親はわが子の発育と進歩のためのよい推進者であり、かじ取りであって、過度の関心や干渉によって、すなおな成長を食い止める人になってはいけません。

 行き過ぎた保護も、無責任な放任も、絶対に避けなければなりません。

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● 共稼ぎ夫婦も育児への自信を
 子どもを、年寄りやお手伝いさん、託児所、保育園などに預けても、悪い影響はありません。信頼し、安心して預けるとよい。子どもといっしょに過ごす時間は短くとも、温かい心で接すれば、親子の愛情は必ず交流します。

 むしろ子どもは規則正しい託児所などで、よりよい習慣を身につけ、しつけの訓練にもたえ、社会的にも優れた順応性を持つようになる、と信じたい。

● 父親も育児に参加しよう
 最近、育児の上での父親の役割が再認識され、共稼ぎの家庭などでは、父親の育児への協力が目立つようになりました。父親は必ずしも保育の適任者とはいえないかも知れませんが、多忙な母親にかわって、たまにはおむつを取り替えるなどは、ほほえましい光景であり、一家円満のもとにもなります。また、できるだけ、父親も、子どもの相手をしてやるように心がけたい。

 両親の豊かな愛情があって、子どもははじめて身も心もすこやかに育ちます。