離乳の開始

 初期のすすめ方

● 初期(4~6か月)の目標
① 離乳食を1日1回はじめる。

② ベトベトの半固形物を、スプーンから食べることに慣れさせる。

③ 1~2か月たって、おかゆ類5~6さじ、黄卵1個分、野菜類5~6さじ食べられるようにする。

● 与える時間は毎日同じに
① 午前10時ころは、赤ちゃんのからだの調子がいちばんよい。

② この時間に与えたものは、翌朝の便で様子を見ることができる。

③ 母親の都合で、午後2時ころでもよいが、毎日決まった時間に与える。

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● 大切な4つの調理法
① よく煮る
 消毒することと、消化をよくするため。卵黄や、魚などは、生煮えだとアレルギー症状を起こしやすい。

② つぶす
 穀類、いも類、カブ、鳥のレバーなどは、よく煮るか、ゆでてスプーンでつぶす。消毒をしていないにゅうばちを使ったときは、つぶしてからもう一度火にかけ、味つけをするとよい。

③ すりおろす
 ダイコン、ニンジンなど根菜類はすりおろしてから煮る。トマト、キュウリ、大根などは、すりおろして生のまま食べさせてもよい。

④ こまかくきざむ
 ホウレン草、キャベツなどの葉っぱ類は、こまかくきざんで煮る。

● 薄味でおいしいものを
① 塩、しょうゆ、砂糖、みそ、化学調味料などいずれもうす味にする。

② 味の濃いものは、偏食やおなかをこわす原因になることもある。

③ 赤ちゃんは、なめらかで口あたりのよいものを好む。

④ まだ噛めないので、舌でつぶせるように調理する。

⑤ 赤ちゃんでも、美味しいものとまずいものはよくわかる。

⑥ 熱すぎるものや、冷たすぎるものはいけない。冬は食品を温めて食べさせる配慮も必要。

● あたえ方の注意
① 果汁、スープに慣れたら、消化のよいものから、穀類、卵黄、野菜、豆腐の順に与える。

② レバーペースト、バターなどはこの時期の終わりころから与えられる。魚、肉類は中期になってから。

③ はじめは、1さじずつ1種類から。

④ 2~3日ようすを見ながら、さらに1さじずつ増やしていく。

⑤ 量と種類は一度に増やさない。

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● じょうずに食べさせるには
① おなかがすいている授乳時間に、まず離乳食を食べさせ、すぐあとで乳をおぎなうようにする。

② 赤ちゃんをひざの上に抱き、スプーンの先で唇にちょっとふれると口をあけるので、舌の上にのせる。

③ 最初はすぐ押し出そうとするので、なるべく口の中ほどに入れ、上あごに塗りつけるようにして与える。

④ おすわりができたら、食卓イスを使う。大きなエプロンをかけ、イスの下にはビニールを敷いておく。

● 1ヶ月目のすすめ方
 次のすすめ方は、離乳初期の1例であるから、それぞれの家庭で参考にして進めていくとよい。

① おかゆ
 米がゆのほか、フレークがゆ、パンがゆを1さじから始める。便や赤ちゃんのようすに変わりがなければ、3日目に1さじ増やし、同じように3さじまで増やす。

② 卵黄
 おかゆが3さじになったら卵黄の固ゆでをスープでといて1さじから。量は、3~4日で1さじ増やす。おかゆの量はそのまま。

③ 野菜
 卵黄が3さじになったら、ほうれん草、ニンジンの煮つぶしを1さじ与える。増やし方は卵黄と同様。始めてから1か月後には、おかゆ、野菜、卵黄がそれぞれ3~4さじ食べられるようにする。
 
④ 野菜スープ
 準備期に与えていたスープは、離乳食とは別に続けてもよい。離乳食を始めて1ヶ月目には、食事といっしょにみそ汁や、鶏肉のスープも与えられる。

● 乳は飲みたいだけ飲ませる
① 離乳食を食べさせた後は、母乳または、調乳を飲みたいだけ飲ませる。

② 調乳には穀粉を入れなくてよい。

③ 母乳栄養の場合、離乳食のあとは調乳にするとよい。

● 2カ月目のすすめ方
① 1ヶ月目が順調に進んだら、おかゆ、野菜、卵黄の量を少しずつ増やす。

② 豆腐、レバーなどを加え、バター、粉チーズは、野菜に混ぜて、味をよくする。

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● 離乳食を食べない赤ちゃん
① 原因を調べる
 無理に食べさせようとするのは逆効果。食べない原因を調べる。

② スプーンに慣れていない
 離乳食を2~3日延ばして、果汁で練習する。スプーンを変えると食べることもある。

③ 美味しくない
 調理したものは、与える前に、味や温度をみる。

④ からだの具合が悪い
 かぜや下痢、歯の生えはじめ、予防接種をしたあとは、食欲がないのがふつう。食欲が戻るのを待つ。

⑤ 食欲はその日によって違う
 おとなでも、食べたい日と食べたくない日がある。食べたいだけを適量と考えて無理強いをしない。