乳児の栄養;哺乳ビンからの授乳


 授乳は、膝の上に赤ちゃんを約45度くらいの傾斜で抱いて行ないます。寝かせて飲ませてはいけません。哺乳ビンを枕で支えたまま、母親がつかずに飲ますようなことは避けるべきです。

 知らぬ間に乳が赤ちゃんの気管に流れ込み、息がつまる恐れがあるからです。赤ちゃんを暖かく抱いて乳を飲ませるその動作が、母乳の出ない母親にとっては、母乳栄養と同じような赤ちゃんの心の結びつきになることを、忘れないでほしいものです。

 乳首を含ませるには、口の周りを乳首で軽く刺激して、赤ちゃんの方から自然に口を開けるように仕向けます。無理に乳首を押し込むような動作はいけません。

 乳首を含んだら、哺乳ビンの中の空気が乳首の中に入らないような角度で乳を飲ませます。そうしないと、赤ちゃんは空気を一緒に飲みこんで、すぐお腹がいっぱいになってしまったり、乳を吐いたりします。

 このような注意をしても、人工栄養では空気を飲み込みますので、授乳後は赤ちゃんの胃のところを母親の肩にあてるように抱き、背中を軽くたたいて空気(ゲップ)を出してやります。

 授乳後は哺乳ビンや乳首は直ぐていねいに洗っておきます。時間がたつと脂肪がついて落ちにくくなります。

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 <果汁と野菜ジュース>

 牛乳は煮沸消毒して赤ちゃんに与えますので、もともと少ないビタミンCがほとんどなくなります。したがって、なんらかの形で足してやらねばなりません。

 わが国では、昔から習慣的に、果汁(ミカン・夏ミカン)や生野菜のジュース(トマト・大根・ほうれん草・あおな・かきのは)がこの目的に使用されていました。

 しかし、こんにちでは、総合ビタミン剤を使用したほうが衛生的ですし、便利でもあります。ビタミンCは母乳では壊れていませんし、粉乳では必要なだけ添加してありますので、これらで栄養するときは果汁や野菜ジュースを与える必要はありません。

 このように果汁はビタミンC補給の意味では、こんにちほとんど価値がなくなってしまいました。しかし、これを全然使わないという訳ではありません。
 
 赤ちゃんは、生後3か月ごろには味覚がたいへん発達し、胃腸における消化吸収もよくなり、乳以外の液体にも、十分耐えられるようになりますので、味慣らしの意味で季節の新鮮な果汁を少しずつ与えてみるのは結構なことです。

 ビタミンCを含まないリンゴ汁でもかまわない訳です。果汁だけでなく、野菜スープや味噌汁のうわずみ、おも湯などもこの意味で最初は薄味にして少量ずつ与えてみましょう。これらは哺乳ビンではなくスプーンで与えるようにします。

 将来の離乳にそなえてスプーンに慣らしておくためです。このように、こんにちでは果汁その他は、離乳前の赤ちゃんに味慣らし、スプーン慣らしの目的で使うのです。

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