乳児の栄養;添加物として使用する糖質


 牛乳はタンパク質の量が多過ぎるので、赤ちゃんには薄めて与えますが、そのために糖質やカロリーはますます母乳より少なくなります。

 人工栄養では、これらの不足分を補うために牛乳に糖質を加えます。

 市販の牛乳で赤ちゃんを育てる場合は、調乳のさいに糖質を加えますが、特殊調製粉乳は製造するときに、必要なだけの糖質を加えますので調乳時には足さなくても良いのです。

 一般に、人工栄養では、次のようにいろいろな種類の糖質が使用されています。

● 乳糖

 天然の乳には乳糖のみが含まれているのですが、腸内発酵がやや強いために、大量に与えると下痢を起こします。高価につく欠点もあります。

● 蔗糖

 一般に、もっとも広く使われています。安価で、消化吸収もよく、腸内発酵も少ないのですが、7%以上加えますと甘味が強くなり過ぎます。

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● デキストリン・麦芽糖混合物

 でんぷんにアミラーゼを作用させますと、デキストリンから麦芽糖にまで分解していきます。この分解を途中で止めますと、デキストリンと麦芽糖がいろいろの割合で混ざった製品ができます。麦芽糖が多いと腸内発酵が強く、下痢を起こしやすいのですが、デキストリンが多いと、逆に発行を抑制して便を硬くします。

 滋養糖は52~62%の麦芽糖と、28~38%のデキストリンを含んでおり、下痢を起こしやすい赤ちゃんに使用されます。
 
 マルツエキスは80%以上の麦芽糖を含んでおり、便秘している赤ちゃんに使うと便をやわらかにする効果があります。ただこれをミルクの中に混ぜて与えますと、時にミルクを飲まなくなりますので、必要と思われる時は別にお湯でといて与えるようにすると良いでしょう。

● ハチミツ

 ブドウ糖と果糖を含んでいます。腸内発酵を起こしませんので、下痢のときも使えます。

● 可溶性多糖類

 でんぷんを酸または酵素で加水分解しますと、ブドウ糖になる前にいろいろのデキストリンができます。これは水に溶けるので可溶性多糖類といいます。

● 穀粉

 調乳時には米粉や小麦粉を使いますが、トウモロコシ粉・大麦粉も使用できます。育児用に市販されているものは穀粉を加熱処理してありますので、改めてこれらの物を加える必要はありません。

 従来、穀粉はわが国の人工栄養では、必ず加えなければいけない物とされてきましたが、現在の進歩した育児用粉乳では加える必要はありません。

 ただおも湯は、離乳をやりやすくするための誘導食事として価値がありますので、この意味でならば使用すべきでしょう。

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