乳児の栄養;人工栄養


 母乳が全然出ないとか、母乳が出ても特殊な事情で赤ちゃんに飲ませられない場合は、牛乳、または牛乳加工品で育てなければなりません。これを人工栄養といいます。

 <乳および乳製品>

● 牛乳

 わが国で市販されている牛乳はほとんどすべてが脂肪球を細かく砕いたホモ牛乳です。カードはソフト化されていますので、消化が良く、脂肪分、無脂乳固形分、細菌数なども法律で規定されています。

 この他に特別牛乳といって、乳固形分の多い乳も売れらていますが、赤ちゃん用にはふつうのホモ牛乳がよいでしょう。

 牛乳として市販されているコーヒー牛乳やフルーツ牛乳は、赤ちゃんに飲ますための乳ではありません。

● 粉乳

 一口に粉乳といっても、成分などの違いによっていろいろの種類があります。

スポンサードリンク

 全脂粉乳
 原料牛乳をそのまま脱水して、粉末状にしたもので、これを12~14%に溶かすと、もとの牛乳(これを全乳といいます)と同じ組成になります。粉乳はカードも均質化され、加熱処理を受けておりますので消化は良いのです。

 加糖調製粉乳
 全脂粉乳に蔗糖、滋養糖、乳糖、デキストリンなどを単独にまたは混合して加えたもので、わが国では全脂粉乳70%、糖30%のもの(30%加糖調製粉乳)が普通です。これを18%に溶きますと、全乳に5%の糖を加えた物と同じ乳ができます。
 
 この他に、いろいろのビタミンや鉄なども強化してあります。以前は、わが国の人工栄養ではこれが最も普通に用いられていました。

 特殊調製粉乳
 原料牛乳のタンパク脂肪を質も量も母乳に近いものに調整し、粉末にしたものです。さらに、灰分を非常に減らした粉乳や、酵素や核酸物質を加えた粉乳なども市販されております。

● 練乳

 糖分の入った物とそうでない物とがあります。

 無糖練乳(エバミルク)
 牛乳を約半量に濃縮したもので、アメリカの人工栄養にはこれが普通に使用されています。超高温殺菌で完全に無菌にしてありますので、長く保存できますし、カードが小さく、均質化されているので消化も良いのです。

 しかしわが国のエバミルクは赤ちゃん用に作られていないので、使わないほうが良いでしょう。アメリカでは成分組成を母乳に似せたエバミルクも売られています。

 加糖練乳(コンデンスミルク)
 牛乳に45%の蔗糖を加えて濃縮した物ですが、糖分が多過ぎますので赤ちゃんの栄養には使えません。

子育てママの化粧品