子供の言葉の教育:赤ちゃん言葉(幼児語)


● それほど心配いらないが…

 言葉は、1~1歳半頃に話し始めてから、しだいにいろいろの発音のしかたを習い覚えていきます。

 ですから、2歳児が「おさかな」を「オタカナ」としゃべるのは仕方のないことです。しかし、4、5歳になっても「オタカナ」といい、「さくらんぼ」を「タツアンボ」というのは赤ちゃん言葉です。

 子供が4、5歳になっても赤ちゃんのような発音をしていると、お母さん方は心配しますが、しかし、落ち着いて考えてみると、どもりなどと違って、大人になっても赤ちゃんのような発音をしている人はほとんどいません。

 ごくまれに、大人でも発音が不完全であることがありますが、それは発音器官に異常がある場合です。

 従って、一般的には、幼児語というのは、それほど心配の必要のないものです。ただ、いつまでも幼児語が抜けないでいると、同年齢の子供仲間に入っても、仲間から白い目で見られたり、摩擦を起こしたりする事もあります。

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 けれども幼児語というのは、子供が大きくなって、親が騒ぎ始めるまでは、「オタカナ」というような言い方を、子供らしい、可愛いことだと、思い違いをしていることが多いのです。

● 甘えが原因

 幼児語を話すこんな子供に多く見られがちなのは、言葉の面だけでなく、態度や素振りもなんとなく子供っぽいことです。

 話すときもお母さんにしなだれかかったり、指を口に加えたりして、「あのねぇー、ぼくねぇー、ボウチかぶってねぇー…」などという具合です。

 しかも、親のほうでも、そのような子供っぽい仕草を喜んでいる事が多いものです。

 子供がとっくに赤ちゃん期を卒業しているのに、日常生活の面でいつまでも赤ちゃん扱いをして、親が受け答えするにも幼児語を使っているようでは、子供の幼児語も抜けません。

 こんな子供は、できるだけお母さんやおばあちゃんに頼らないように、外遊びをさせたり、日常の生活習慣をきちんと自分でさせたりしなければなりません。

 また、それと同時に、親のほうでも言葉以外の面でわが子の、いかにも子供らしい動作や態度を楽しんでいる気持ちが、心のどこかに潜んでいないかなどうか反省してみる必要があります。

 言葉の遅れは目立つのですぐ気がつきますが、そのほかの性格の面での発達の遅れは、親にはなかなか気づかれないもので、実はそちらの方が心配なことなのです。

● 幼児語の指導矯正

 幼児語を直すには、神経質に意識的に矯正してはいけません。せっかく熱心にお話をしているのに、途中で話の腰を折ってまで幼児語の一つ一つを矯正すると、子供は話をする意欲さえ失いかねません。

 お母さんと子供が、いつでも話し合える関係こそが肝心なのですから、自然な受け答えの中で、間接的に指導していきたいものです。

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 「チャベツをねぇー、チェンチェイがね、残しちゃだめだって、いったの」
 「キャベツを残してはいけないって、先生がおっしゃったのね」「先生がキャベツも食べなさいと、おっしゃったんでしょ」

● “赤ちゃんがえり”(退行現象)

 弟や妹が生まれて、家族の関心がそちらに向けられると、舌足らずの赤ちゃん言葉がいっそうに抜けなくなったり、赤ちゃん言葉に戻ったりすることがあります。これは、家族の関心を自分に取り戻そうとしているのです。

 こんな時は、「あなたの赤ちゃんの時も、こうしてお乳を飲んだのよ」などと当人の赤ちゃん時代のことを話してやったり、赤ちゃんの寝ている間にその子を可愛がってやれば、心の不安定性はよほど少なくなるものです。

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