子供の家庭教育;5歳児の絵


 5歳児になると、絵の中の物に生命や動きを与えるだけでなく、与えた力が自分にどのようにかえってくるかという、往復の働きの中で自分の方向を求めるようになります。自他の関係を学び始めるのです。

● 動きや関係が複雑になる

 乗り物の絵にしても、“動き”という点に、目が向けられます。自動車にはエンジンがかかり、自分の目がとらえた動きと絵の中の自動車の動きとを統一しようとする、総合力が絵の中に働きはじめます。

 また、家と人、日常生活での人の動作─女の子であれば花だけでなく、それを買う人、などがテーマになってきます。それに、子供の生活にともなう動物─魚、昆虫などとのさまざまな交渉を表現するようになります。

 そして、それらの物と自分との関係を、大きさと動きによって調整するにはどうすればよいかを絵を描きながら考え、考えながら絵にしているのです。

 子供はこのような作業を通して、他人の言葉を聞ける耳を持つ人間へと成長していくのです。

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● この時期に気をつけること

 この頃になると、作品に個人差がはっきりと出てきます。お母さんの中には「うちの子は形がうまく描けない」といって悲観したり、「いつも決まった色しか使わない。もっとたくさんの色を使えば見栄えがするのに」と、見当違いなことを心配したりします。しかし、子供の個性はさまざまな形で展開するのです。

 子供の絵の見かた

 いちばん大切なことは、形がきれいに描かれていても、平面的で静止した絵は感心しないということです。

● 動的で、ものの関係が複雑なものがよい

 ひと口でいえば、動的なものの中に自分が打ち出されている、力強い絵がよいのです。また、形などより、もともとの組み合わせが複雑なリズムを作り、その子の空想を幅広くあらわした絵がよいのです。

● 色彩よりも、大きさ明るさに注意しよう

 数多くの色を使うよりも、単純な色でも明るさと大きさのあるほうがよいのです。その子供は自分の空想の世界を自由に駆け巡り、立派に成長しているといえましょう。

 また、色数だけでなく、色の濃淡の複雑なタッチの力の変化によって、子供の絵の色は独特の美しさを出すことができるのです。

● 子供の作品を大切に

 できあがった子供の絵は何枚かまとめて壁に貼り、食事のときなどに家族みんなでその絵を話題にし、誉めてあげましょう。そうすることで子供の意欲は高まり、自信もつくのです。

 また、年齢順に整理しておけば、本人はもとより、お母さんにとっても貴重な宝物になるに違いありません。

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