子供の皮膚の病気

アトピー性皮膚炎 おむつかぶれ あせも とびひ・いぼ
赤あざ 水いぼ    

 乳幼児の皮膚病の特徴

● 皮膚病はとくに赤ちゃんに多い
 皮膚病にかかっている子供たちの年齢をみてみますと、8歳以下の小さな子供が大部分で、なかでも1歳代の赤ちゃんがいちばん多いようです。どうしてこのように小さい子供ほど皮膚病が多いのでしょうか。

 さまざまな皮膚病について、正しい知識を得る前に、まずこのことについて考えてみることにしましょう。

● 皮膚の構造や働きが大人と違う
 小さい子供ほど皮膚病にかかりやすいのは、皮膚の構造や働きが、大人と大分違うからです。

 例えば、子供は─特に赤ちゃんでは、皮膚の一番外側にある角層と呼ばれる部分が未完成なので、外からのいろいろな刺激にとても弱いのです。

 そのため、皮膚のすれ合うような部分(首とか股など)には、よく皮膚病がみられます。また、細菌やウイルスに対する抵抗力も、十分ではありません。このほか、とてもたくさんの違いがあるのです。

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● 日常生活で注意すべきこと
 ですから、子供と大人では、皮膚病そのものにも違いがありますし、また、手当ての仕方や日常生活でもそれぞれ特別の配慮が必要です。

 石けんは良質のものを選び、特に乳児期には赤ちゃん用の石けんを用います。また、オイルやパウダー、肌着なども細かい配慮が必要です。パウダーのつけすぎ、肌触りの悪いウールの肌着などは、皮膚病のある赤ちゃんには避けて下さい。

 また、ふだんから日光浴などで皮膚の鍛錬をすることを忘れてはいけません。皮膚を丈夫にし、皮膚病から子供を守る上で、とても大切なことです。


 皮膚の変化

 皮膚の変化は、とかく病気と間違えられやすいものが多く、親を心配させます。ことに、赤ちゃん時代に多く、これらの心配のいらない生理的変化をよく知っておくのも、赤ちゃんを育てる上で大切なことです。

● 新生児の皮膚が乾いてはがれる
 これは、新生児落屑といって、生まれたばかりの赤ちゃんには必ず見られるもので、心配ありません。

 生後2~3日ごろに目立ってきて、皮膚が乾いて、うろこのようにはがれます。はがれた下の皮膚には何の変化も見られず、1週間ぐらい経てば、なめらかになります。

● 新生児の肛門の周りがかぶれる
 赤ちゃん時代によく見られるおむつかぶれとは違って、生後数日以内に出てくることが多いようです。

 新生児肛囲皮膚炎といって、肛門を中心に直径4㌢くらいの部分が赤くなり、ただれていることもあります。しかし、放っておいても自然になおります。

 原因はいろいろ考えられていますが、出産のときに産科の専門の先生たちが注意していても、何割かの赤ちゃんにはどうしても出来てしまいます。

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● 赤ちゃんのおしりの青いしみ
 生まれたときから見られるものですが、生後1ヶ月くらいたってから目立ってくる赤ちゃんもいます。

 おしりの部分に一番よく見られる青いしみで、ときには胴のあたりも出ていることがあります。

 日本人など黄色人種にもっともはっきり出てくるもので、小児斑とか蒙古斑ともよばれています。

 また、まれには背中一面とか、腕、太ももなどにも広く表れることがあって、親をびっくりさせることがあります。しかし、いずれも成長につれて消えてしまうものですから、心配する必要はありません。

● 新生児の抜け毛
 生後数週間までの赤ちゃんの髪の毛が、突然抜け出してしまうものです。

 こういう時に髪の毛を引っ張ると、なんの抵抗もなく、束になって一度にたくさん抜けてしまいます。頭のてっぺんまでツルツルになる赤ちゃんもあって、大騒ぎして病院に駆け込んでくる親もあります。

 しかし、このような抜け毛は生理的脱毛で、放っておいても差し支えありません。間もなく元どおりに生えてきます。

 原因は、髪の毛の抜ける時期が、たまたま一緒になったためで、決して病気ではありません。

● 無用な心配をしない
 母親のなかには、「入浴させると皮膚が赤くなる」ということまで気にしているかたもいます。これはもちろん極端な例ですが、以上あげたほかにも、病気でない皮膚の変化はいろいろな場合があります。

 病気と生理的な変化をある程度見分けがつくようになれば、その場に及んで心配をしなくてすみます。

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