子供の虫歯

大人の虫歯との違い 虫歯から守るために 人工栄養と虫歯

 乳歯を大切に

● 成長発育に大切な乳歯
 子供が丈夫に育つための第一歩は、子供自身が、食べ物をよく噛んで、唾液による消化作用を十分に発揮させ、胃や腸で栄養をタップリ吸収できるようにすることです。

 子供の小さな顎に並んでいる、真珠のようなかわいらしい歯は、このような子供の発育のために、また、現在の健康を維持するために、小さな身体にふさわしい、食べ物を噛みくだく作用をしているのです。

● 永久歯に生え変わるまで大事にする
 乳歯は口元のアクセサリーではありません。虫歯になっても構わないものでもないのです。

 どうせ永久歯にかわるからと、まだまだ虫歯に対する考え方が甘い母親も見受けられます。しかし、食べ物を噛むという点から考えますと、乳歯の奥場(乳臼歯)は10歳ごろにかわるものですから、それまでは大切な歯と考えなければなりません。

 こんにちのように甘いものによる虫歯が激増して、大切な乳歯が早くから崩れやすいことを考えますと、幼児の虫歯について、母親はもっと真剣になっていただきたいと思います。

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 虫歯に弱い乳歯と強い乳歯

● 乳歯ができはじめる時期
 乳歯は、赤ちゃんが胎内にいるころに、すでにできつつあります。
 
 妊娠1ヶ月半ごろには前歯が、2~2ヶ月半ごろに奥歯が、それぞれ歯の芽として歯肉の中にできてきます。また、歯のかたまりはじめる(石灰化の開始)時期は、妊娠4カ月から6か月ごろで、出産時には前歯の歯冠(生えてから口の中に見える部分)の大半が、奥歯では噛む面の一部が、あごの中にできています。

 奥歯の歯冠ができあがる時期は、生後半年か1年ごろですが、口の中に生えてくるまでに、さらに1年ぐらいかかります。

● 母体と赤ちゃんの健康と虫歯
 このように、乳歯は母親の胎内にいる時期から、生まれてお誕生を迎える頃にかけて発育が進みますから、幼児の虫歯は妊娠中の母親の栄養状態や健康状態に関係がありますし、出生時や乳児期の赤ちゃんの健康状態も関係していることが分かります。

 と言うのは、乳歯が育つころの母親、出生後から乳児期にかけての赤ちゃん、それぞれが健康であれば、虫歯にかかりにくい乳歯が期待できますし、母親が病弱であるとか、栄養的に問題があり、また赤ちゃん自身病気ばかりしている、というような場合は、虫歯にかかりやすい乳歯になりがちです。

● 歯が生えはじめたとき
 したがって、母親が自分の妊娠中の様子や、乳児のころのお子さんの健康状態を振り返ってみて、もしも問題があるようでしたら、生後1年、遅くとも生後2年ごろまでに専門医に検査してもらい、いろいろと指示を受けて下さい。

 また、未熟児で生まれた場合も、弱い乳歯をもつ子供になりやすいので、いちおう、乳歯が生えはじめるころから注意する必要があります。

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