子供の腹痛-早期発見と手当て


 今まであげたものの他にも、特殊な病気や症状はたくさんあります。いずれも、進み方が早い場合は専門医の判断を待つのが安全です。

 また、お腹の病気にともなって、一命にかかわるような症状の表れることもあります。そうなっては家庭ではどうすることも出来ません。医師の診療をあおぐほかはないわけです。

● 家庭での早期発見が大切
 したがって、お腹の病気は、できるだけ早く異常を発見し、適切な処置をすることが大切で、そのためには、母親が日常生活の中で、子供を細かく観察することが最も大事なポイントになります。

 また、家庭では次のようなことが出来ることも、心得ておきましょう。

● 浣腸は必要に応じて
 便秘とか、腸重積症の疑いのあるときに、浣腸を行ないます。浣腸は、しばしばやると癖になりますが、必要に応じて行なってもかまいません。

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● 下痢には水分の補給を
 下痢をすると、かえって下痢がひどくなるからといって、水分の補給をためらう人がいます。特に、お年寄りのいる家庭でこの傾向が強いようです。

 下痢で水分が失われることは先に述べましたが、水分補給をおこたりますと、身体の抵抗力が落ちて、ますます症状が激しくなり、やがて脱水症状を起こします。

 飲ませるものとしては、体温と同じくらいの湯ざましのほか、下痢と一緒に失われた灰分を補給する意味から、果汁や番茶などが適当です。冷たいものは、かえって腸を刺激し、下痢を強めますから避けます。また、滋養糖分をほしがるだけ与えてよいでしょう。

 自分の口からなにも飲めなくなっているときは別としても、飲める状態で、しかも子供が欲しがっているときは、どんどん飲ませるべきです。
 
 飲んだものを吐き出すときは、量を少なくして、何回にも分けてでも与えるべきでしょう。


 重い病気と軽い病気の見分け方

 子供は、どんな病気でも、自分で正確に症状を訴えることが出来ないため、親を惑わしたり、時には、専門医ですら判断に苦しむことがあります。

 そこで、見分け方のポイントとして、もっとも大切なことは、ふだんと様子に違いがみられるかどうかということになります。

● 重い病気の場合
 全身状態が悪くなります。顔つきが悪い、元気がない、食欲が進まないなど、身体全体に症状が表れてくるのです。

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● 心配のない場合
 したがって、お腹が痛いという訴え、便秘や下痢症状が見られても、機嫌が良く、食欲もあり、元気に遊ぶときは、心配する必要はありません。

 お腹の中にできる“おでき”(たとえばウイルムス腫瘍)で、全身にあまり症状が現れず、たまたま母親がお腹にふれるとか、風邪で医者へ行ったときに発見されることがあります。悪性の腫瘍で重い病気でも、全身に症状が出ないために見逃されることがあります。

 健康診断や、なにか他の病気の場合の診察で、必ずお腹に触ってみるので、だいたい生後1~2か月で発見されるのですが、まれには幼児期になって発見されることもあるのです。

 母親でも、触ってみておできを感じるくらい大きいのがふつうですから、毎日の世話で、時々お腹に触ってみることも大切でしょう。