幼児のお腹の病気


 幼児期になると、自分でお腹が痛いことを訴えられるようになります。しかし、必ずしも腹部の病気でないことも多いので、判断を誤らないことです。

● 腹痛の訴えだけに気を取られない
 幼児が「お腹が痛い」と訴えると、お母さんはとかくお腹にばかり気を取られて、ほかの原因や病気を見逃してしまうことが多いようです。しかも、食事を制限したりして、ますます子供の体力を衰えさせてしまいます。

 しかも、子供のお腹の病気は、お腹以外に原因のあることもあり、また、心の発達段階の一つの特徴の表れとして、自分に注意をひきつけようとする手段に使われることもあるので、なにが原因なのかを観察し、自分で判断がつかない場合は、医師の診察を受けてください。

● 2、3歳ではまだ訴えが正確でない
 2、3歳くらいの幼児はまだ感覚の発達が不完全なため、ある部分の痛みをはっきりそことして分離できません。そこで、頭やのどが痛くても“お腹が痛い”ということになりがちです。この点は、未開地の原住民にもよく見られることです。

● 幼児に多い腹部の病気
 大人と同じような病気もありますが、特に大腸炎が多く、腸重積症もまだみられます。まれですが、虫垂炎もおこります。

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● 下痢
 乳児と同様の原因による下痢もありますが、幼児期の下痢はだいたい大腸炎によるものです。水分の補給や肛門の清潔は、前述のように行ないます。

● 便秘
 乳児期と同様に食事性のものもありますが、精神的要素の強い、心因性の便秘もあります。これは、親に叱られる、ほしいものを買ってもらえないなどの欲求不満が身体の緊張をまねき、便秘になるものです。
 
 また、遊びに夢中になって、便が出そうになるのを我慢する─こんなことを繰り返しているうちに、習慣性の便秘になることもあります。

● のどの病気で腹痛を訴えることもある
 扁桃炎のとき、のどは赤くはれているのに、まだ熱があまり出ないという状態で、お腹の痛みを訴えることがあります。子供を育てた経験があればお腹が痛いといっても、のどを調べてみることも出来るのですが、はじめての場合は、お腹を痛がっているということで病院にやってきます。しかし、診察してみると、扁桃がはれているということがよくあります。

 また、虫垂炎の疑いで入院した子供がいました。扁桃が腫れていたのですが、お腹の症状が強いので手術をしました。しかし、お腹は何でもなく、腹痛の原因は扁桃が腫れていたためだったということもあったそうです。

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