子供の風邪の注意と手当て


 風邪を引いた時の注意

● 余病を起こさないように気をつける
 風邪の原因のところで述べましたように、大部分の風邪はウイルスの感染でおこりますが、ウイルスに対してよく効く薬がまだ開発されていない現在では、風邪の手当ての方針は、もっぱら症状を和らげて余病を起こさないようにすることにあるといえます。

 ここで余病というのは気管支炎・肺炎・中耳炎・リンパ節炎などをいいますが、これらはウイルス性の風邪に引き続き、細菌(ブドウ球菌など)が二次感染して起こります。

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● 抗生物質は使い方次第で害になることもある
 ここで注意を要することは、多くの細菌に効く抗生物質を買ってきて風邪の早期に使っても、余病を防ぐ効果が無いばかりか、かえってほかの細菌に感染する機会を高める逆効果しかないということです。

 しかし、風邪の経過中に二次感染が疑われる場合には、医師はただちに有効な抗生物質を使用してくれるでしょう。

 例えば、風邪をひいてから4~5日たっても熱が下がらないとか、中耳炎や頸部のリンパ節炎を起こしたとか、咳やたんが増えてきたとか、胸部のレントゲン写真で異常が認められたときなどの場合です。

 特に生後間もない赤ちゃんが風邪を引いたときは、すぐに医師の診察を受けて、適切な手当てを受けなければなりません。


 家庭での風邪の手当て

● 鼻風邪
 鼻づまりがひどくて呼吸が妨げられるときは、点鼻薬をつけてやるとよいでしょう。乳児にはお乳をあげる前につけます。ただし副作用のある薬もありますので、使用する際に医師の指示を受ける必要があります。

 乳幼児が高熱を出したときは、出来るだけうす着にさせ、熱湯につけたタオルを絞って、時々手早く全身の皮膚を拭いてあげます。こうすることによって多少は熱が下がるものです。

 部屋の空気は出来るだけ綺麗にしておきます。もし暖房などで空気が乾き過ぎているような時は、湯気を立てて部屋に湿り気を与えます。

 食事は、お腹にもたれない軽いものを、食欲に応じて与え、無理に与え過ぎないことが大切です。熱があるときは、特に水分を十分に与えて、脱水症にならないように注意します。こうすると、鼻汁は10日ぐらい続くかも知れませんが、不愉快な気分や熱などは2~3日で回復します。

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● 急性喉頭炎
 声がかれて喉がゼイゼイいう、呼吸が荒い、こんな時は部屋を暖めて湯気を立て、しばらく様子を見てから医師の手当てを受けるようにします。

● 風邪に続いて起こる下痢症
 これは乳幼児が冬風邪を引いた後に起こしやすい病気です。はじめは嘔吐が強く、のちに下痢になることが多いようです。

 吐き気のある時は、少なくとも1~2回食事を抜くことが大切で、これによって胃腸の安静は保たれます。このとき、ジュースか湯ざましをごく少量ずつ、たびたび与えますと脱水症を防げます。

 吐き気が止まったら、やわらかい粥や薄めたミルクを少量ずつ与えて様子をみます。もちろん小児科医の診察は最初に受けておかなければなりません。