子供の病気-救急症状


 救急症状とは

 子供の病気は、急に起こる事が多いものです。熱が出たとか、下痢をしたとかというような日常よく見られる症状も、その影にどんな病気が隠れているかわからないので、これを救急症状とみなさなければならないことがあります。

 そこで、この際どんな症状が救急症状かという事よりも、一つ一つの症状に対する応急処置を知っておくことが大切です。

 子供に見られる症状で一番多いのは発熱です。呼吸器の症状では咳や呼吸困難、消化器の症状では下痢、吐き気、腹痛などがあります。発疹(皮膚にぶつぶつが出る)やひきつけなども見逃せない症状です。

 また、誤って異物を気管に吸い込んだときも、呼吸困難として症状が出ます。

 なお応急処置に時間を取られて、手遅れにならないように気をつけなければならないのはもちろんです。

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 全身状態を観察する

 赤ちゃんや幼児は、どこが痛いとか、具合が悪いとかを訴えることが出来ませんし、また痛いといっても、本当に痛いのかはっきりしないこともあります。ですから、様子がふだんと違っているかどうかということは、全身の状態から推測することも大切です。その際、とくに次の点に気をつけます。

● 泣き方
 赤ちゃんの泣き方にはいろいろありますが、病気ではないかと疑うのは、火のついたように激しく泣くときと、逆に力がなく、弱々しく泣く時です。

 激しく泣く時は、どこかに痛みのあることが多いものです。ことに腹痛の場合が多いので、お腹が張っていないか、下痢していないかを調べます。

 弱々しく泣くのは、眠い時もありますが、全身状態の悪い場合もありますから、熱を測ったり、ほかの症状がないか注意して見ましょう。

● 顔つき
 乳幼児は、身体の具合が悪いと、顔つきにあらわれやすいものです。顔がほてって見えるときは体温を測ります。

 特に気をつけたいのは、目がくぼんで力のないときです。これは脱水状態といって、身体の水分がなくなっていることを示しますし、また脳の病気のこともあるからです。

 熱があったり、下痢している時でも、機嫌が良いようなら急に病気が重くなるという心配はありませんが、目がくぼんで、ぐったりしている時は早く診察を受けなければいけません。

● 皮膚
 赤ちゃんが激しく泣くとか、元気がないとかいう時には、着物を脱がせて全身を調べます。胸や背に赤い発疹が出ているのに、母親がそれに気づかないでいて、診察のとき、医師に指摘されて驚くことがよくあります。

 また、赤く腫れている場所があって、このために激しく泣いていることもあります。脱腸でふくれあがっていることや、足にむくみがあることを発見する場合もあります。

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 ほかの症状を調べる

 熱の出る病気にはいろいろなものがあります。ですから、熱が出たというだけでは、病気の見当はつきません。たとえば熱が出て、咳も出るということであれば、あるいは肺炎ではないかという見当もつきやすいのです。
 
 発疹が出る病気も少なくありません。しかし、発疹の様子だけでは、それが他人に伝染する病気なのかどうかもわからないことがあります。こんなとき、体温を測ってみて熱のあることが分かれば、一応、気をつけなければいけない病気だという見当がつきます。

 このように、なにか一つの症状がある場合には、もう一つ他の症状がないだろうかと気をつけることが非常に大切です。これは母親が診断をつけるために必要だというのではなく、正しい応急処置をするうえで役立つのです。

 また、どんな症状があったかということを医師に告げますと、診断や治療の際にたいへん参考になります。