子供の躾;排泄の躾


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 赤ちゃんの生活習慣の自立のなかで、排泄の習慣がいつごろになったらつくのかということは、お母さん方にとって気になることの一つです。

 そのため、とかく神経質に躾をしようとすることが多いようですが、それはかえって逆効果を生むだけです。

 躾は全般にわたって言えることですが、焦ることなく、子供の心身の発達にあった躾をすることが大切です。

 <排泄の生理と躾のタイミング>

 排泄の躾をするためには、子供の生理機能をよく知っていなければなりません。そして、体の発達に応じた躾をしていくことが、排泄の躾を成功させる一つのカギといえるでしょう。

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● 排泄の仕組みには脳の発達が関係する

 尿は排泄される前にいったん膀胱にたまります。尿が一定量に達すると、膀胱壁は刺激され、その刺激が大脳に伝わり、尿意が感じられるのです。

 排尿を我慢しようとするときは、膀胱の出口にある括約筋は緊張を続けますが、用意が整いますと膀胱壁が収縮し、括約筋が逆に開いて、尿が押し出されてきます。

 便の場合も、大腸粘膜の刺激が大脳に伝わり、便をためて、肛門括約筋を広げ、排便がはじまります。

 このように、排泄は大脳の働きによって支配されているので、排泄の躾を完成させるためには、子供の脳の発達が大いに関係しているのです。

● 赤ちゃんの排泄は反射行動

 1歳以下では、まだ大脳が尿意を感じたり、我慢をしてりする機能が弱く、膀胱や肛門の括約筋もじゅうぶんに発達していません。そのため、膀胱に尿がたまると、反射的に(すぐに)膀胱をしめている括約筋がゆるみ、尿が出てきます。

 ゴム風船の口が開くように、それが反射的に行なわれているので、この頃までは、ほとんど垂れ流しの状態といってもいいでしょう。排便でも同じことが言えます。

 1歳半ぐらいになると、しだいに大脳の統制を受けるようになってきます。膀胱に尿がたまってくると、その信号が脳に届き、おしっこしたいという気持ち(尿意)が自覚されるようになり、それまでは反射的に行なわれていた排尿が、脳の命令によって統制される仕組みができてきます。

 また、場所を得なければ排泄しないという気持ちも芽生えてくるのです。

● 排泄の躾:二つの段階

 このように考えてきますと、排泄の躾は二つの段階があることが考えられます。

 最初の段階は、反射をどのように利用するかということです。次の段階は、大脳の発達に応じて、その機能を利用していく方法です。

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 人間は動物と違って、反射機能から大脳の統制による働きへと進みます。ところが、動物は反射機能が主体で、人間のように大脳の命令によって行動する部分は少ないのです。その点でも、躾には、人間を人間らしくするという大きな意味があるのです。

 反射による排泄の時期から躾をしようとしても、ちょっとした周囲の条件によって、躾は簡単に崩れてしまうものです。

 したがって大脳の働きが排泄を支配し、自発的に”おしっこ”といって教えてくれるようになる1歳半から2歳ごろまでは、特別に神経質に排尿の躾を行なう必要はないといってもいいでしょう。

 もちろん個人差があって、1歳過ぎとか3歳ごろになってはじめておしっこを教える場合もあります。

 大脳の働きが排泄を統制する以前には、特別の躾をする必要はないのですが、実際には、おむつを洗う手間を出来るだけ省くために、おむつが濡れないほうが便利ですし、お母さん方には大きな関心でしょう。

 また、赤ちゃんの側から考えると、濡れたおむつをそのままにしておきますと、皮膚を刺激して、湿疹やかぶれができやすくなります。

 このため、おむつをしている時期の排泄も、大切なことといえるかもしれません。
 

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