子供の躾;躾の内容


 「うちの近所に、実によく躾のできたお子さんがいましてね」という言葉を聞いたとき、どんな子供を想像しますか。1歳児を考えるか5歳児を考えるかで、想像の内容は明らかに違うと思います。

 2,3歳児であれば、“一人でおとなしく寝る習慣ができている…”などを考える人でも、4,5歳児となれば”服装がきちんとしていて、行儀がよくて、挨拶ができて、大人の言うことをよく聞く…”子供を思い浮かべるかもしれません。

 このように躾の内容は、年齢─発達段階によっておのずから違ってきます。

 <年齢と躾の内容>

● 具体的な躾の項目

 躾の内容を整理してみると、次のようになるでしょう。

① 人間生活の基本的な行動の仕方に関するもの
 食事、排泄、睡眠、清潔、着衣脱衣。

② 生命の危険防止などに関するもの
 道路歩行の注意、火器の注意、転落事故など危険な行動の注意。

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③ 社会生活の決まりに関するもの
 簡単な交通規則を守る、公共の場所や施設、物品を大切にする。

④ 社会生活の対人関係に関するもの
 日常の簡単な挨拶ができる、返事をすることができる、いろいろな順番が守れる。

● 発達段階と躾

 1,2歳のうちから、これらの躾がすべて必要であるということではありません。子供の成長とともに、活動能力や活動範囲が広がるにしたがって、躾の内容も次第に増えていきます。

 大まかにいえば、2歳ごろまでは人間生活の基本的な行動の仕方を習得することから始まり、危険な行動をしないような生活態度をしだいにつくり上げることが加わってきます。

 しかし、食事や睡眠などの躾でも、その時期に完成されるのではなく、年齢とともに内容的にも深まりながら身についていくのです。

 3,4歳から5,6歳になると家庭や近隣社会での対人関係の行動の仕方や、社会生活の決まりなどの行動の仕方を身につけることになります。

 そして、5,6歳にもなれば、これらの項目の基礎はしっかりと身につけてほしいものです。

 <家庭ごとの古くからの躾>

 上にあげた項目の他に、それぞれの家庭で古くから子供に躾られていることもあります。

 ”畳のへりを踏んではいけない” “食事中に話をしてはいけない” “家の中で走ることはいけない”…などの“いけない”がその家の躾の項目になっている例も少なくないようです。

 しかし、こういった事は、現在では全ての家庭にどうしても必要な行動であると考えることには問題があります。

● 現代という条件と子供の実態を考慮して

 いままで述べてきた躾というのは、どこまでも今日の社会で、共通して必要な、どちらかといえば最低条件に近い行動の仕方なのです。

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 この他に、それぞれの家庭によって必要な生き方とされ、躾や躾に類するものとして取り扱われているものもあります。たとえば、宗教に関連のある態度のとり方や行動の仕方などもそうです。

 しかし、それぞれの家庭や親の心情や、置かれている状況の違いからくる独特の行動のしかたを子供に覚えさせるについては、まず、それが現代に通用するものなのか、ほんとうに子供に必要なのかを、十分に考慮したうえで行なうべきでしょう。

 そういう行動のしかたが、家庭の中や自分たちの世界の中だけにとどまるのであれば問題はないと思います。

 しかし、家庭でない人々や異なった考えや条件の人々にも関連してきて、そういう人々の迷惑になるような事であれば、それは“躾”とは違ったものになるのだと思います。

 ですから、その家庭だけに通用する躾というものは、十分に慎重でなければなりません。

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