排泄のタイミング

 

 昔から、条件反射による躾が行なわれてきました。首のすわる3~4か月頃から、いつも決まった人が、決まった場所で、決まった時間に「しいしい」というと、おしっこをしてくれるようになります。

 これを上手に行なうと、おむつの汚れる数を減らしていくことができます。

 日本では、お尻を汚さないように躾けたお母さんが、良いお母さんだという伝統があるようです。これが、最近では、おむつが濡れていなければ助かるということになって、お母さん方はとかく躾をあせる傾向が見られます。

 しかし、条件反射による躾は、ころを見はかることが大切で、あせっても決して効果はありません。

 毎日、赤ちゃんを細かく観察していると、だいたいおしっこをしそうだなあという時間が分かるものです。その頃を見計らって、抱きかかえ、「しいしい」と言ってあげましょう。何回かやると、条件反射が完成し、抱きかかえるだけでおしっこをするようになります。

 しかし、焦って、尿がまだ膀胱の中にたまっていないのに抱きかかえても、出ないのは当然で、これを繰り返していると逆に頻尿状態(しじゅう排尿したがる)にまで発展します。

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● 条件反射の躾に欠かせないこと

 条件反射による躾を成功させるためには、二つの欠かせない要件があります。

 一つは、赤ちゃんの排泄とうまくタイミングを合わせられるような時間的余裕があるということです。もう一つは、家庭の日常生活がいつもだいたい決まったプログラムで行なわれているということです。

 というのは、条件反射による躾は、たまたま来客があって、その時間に見てやれなかったというだけで、簡単に崩れてしまうものだからです。
 
 「はいはいしていた赤ちゃんが立つというように、姿勢が変わると、それだけで反射の働きが崩れることがある」ともいわれています。

● 母親が気長に構えることが大切

 条件反射による躾は、躾をする人(お母さん)と、躾けられる人(赤ちゃん)の関係が、きわめて一方的になりやすいものです。

 躾をはじめてみて、上手くいった場合には、おむつの洗濯の数も減って大助かりだと喜びますし、また、良い子だと思うでしょう。上手くいかないと、赤ちゃんが悪いと言って、お尻をたたくようになるでしょう。これはまったく誤っています。
 
 アメリカでは、3歳頃までおむつをしている子供が多く、お母さん方もおむつをとる時期についてはわりあいのんびり構えています。日本では、早くおむつを取る子供が多いため、駅のホームなどでおしっこをさせているのを、日常よく見かけます。

 生活習慣の違いもありますが、アメリカのお母さん方の育て方を、ある程度見習っていいのではないでしょうか。

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● 10カ月~1歳3ヶ月が一つの転機

 特に、躾が上手くいっていたのに、急に失敗がみられるようになるのは、赤ちゃんの姿勢の変化が激しくなる10カ月~1歳3ヶ月頃です。

 それまでは、抱きかかえてやるとおしっこをしてくれたのに、この頃からしなくなることが出てきます。何とかしてやらせようとしてもダメなのに、おろしたとたんにおしっこをしてしまいます。母親は腹を立ててお尻をぶってしまうなどということはよくあることです。

 このようにして、この時期は親子関係の混乱が起きてくる頃でもあるのです。また、大脳の機能もかなり発達していますから、排泄の躾は、次の段階に進んでいい時期にあたります。

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