幼児の性格の問題:乱暴な子


 なぜ乱暴な子になるか

 子供の集団生活の場で、問題児として指摘されるものに、「乱暴な子」というのが非常に多い。乱暴といっても、その表れ方はさまざまであり、親が心配しなくても良いものもあれば、相手に危険をもたらすような乱暴もある。

 子供は、どうして乱暴な行動に走るのだろうか。

● 自己表現が未熟なため

 幼児期の子供は、自分の要求を思い通りに、言葉を通して相手に伝えることが出来にくい。また、自己中心的で、相手に身になって物事を考えることが出来にくい。

 子供は、自分の考え、要求を言葉ではなく、おもに行動によって表現する。他人の要求に不満だったり、自分が傷つけられた時に起こす反応も、直接的な行動になりやすい。

 つまり、幼児期には、たとえ正常な発達段階にあっても、自己表現が未熟なため、乱暴な行動をとる場合が多い。こんな時は、叱る事で乱暴をおさえようとせず、子供の自己表現を助けてやる必要がある。

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 また、ある程度時間をかけても、子供の要求や考えをよく聞いてやることが大切である。要求の内容によっては、乱暴な行動に訴えなくても、他の方法(物の名前が言えない時は、その場所に行って、指さすとか、絵を描いて教える)で、十分表現できることを教える。

● 欲求不満が強い

 子供は、自分が他人より劣っていると意識したり、要求が満たされないとき乱暴な行動に走る。親が子供に無理な要求を強いたり、無理な期待をかけることは、いつの間にか、子供の要求を拒否していることになる。

 自分の要求が退けられると、子供は強い欲求不満におちいる。

● 欲求不満の原因

 子供の不満のある場合、子供とよく話し合って、その原因を掴みそれぞれのケースにかなった方法で、その不満を解消してやることが大切である。

 不満を持つ原因として、次のことが考えられる。

・ 親の養育態度に対する不満。
・ 友人や兄弟、姉妹に負けて悔しいという敗北感や劣等感。
・ 幼稚園や学校の教師への不満。

● 関心を集めるために

 兄弟、姉妹の出生で、親の愛情を奪われたと感じる子も少なくない。扱われ方が急に変ったことに戸惑いして、あてつけに赤ちゃんや動物に乱暴したりする。

 乱暴を働くことで、周りの人の関心を集めようとする。こんな時は、乱暴な行動をしなくても、十分子供への関心があることを、親が態度で示してやることが必要である。

● エネルギーをもてあまして

 子供の日常生活の中で、エネルギーが十分に発散されていないために、乱暴する子もいる。体力的、能力的にもっと活動できる力が有り余っているのに、活動の場が与えられていない。

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 このような子供は、たまたま開放的な場所に行くと、普通の子供以上にエネルギーを発散させようとするものである。これは、年寄りに育てられた子、周りに気兼ねしなければならない家庭環境の子に多い。

 この場合、乱暴な行動を一時的にやめさせるだけでは解決できない。エネルギーを合理的に発散させてやる方法を具体的にしめして、教えてやることが大切である。

● 仲間外れにされて

 子供は、友だちから仲間はずれにされると、その障害をなんとか打ち破ろうとして、すぐに乱暴な行動に走る。 しかし、乱暴するため、ますます、友だちから相手にされなくなり、嫌われる。その結果、乱暴の度が増していく。

● 親が厳しすぎるため

 ひどく叱られたり、厳しい躾を強いられると、子供の憎しみや反抗心がたかまる。この憎しみや反抗心が、親のいないところで爆発し、乱暴な行動をとるケースが多い。

 子供は、無意識に、大人に叱られる行為をしていることが多い。なぜ叱られるのか、理由も分からないままに、親に叱られる。自分のした行為がなぜ悪いのか、子供自身が理解できるように説明してやることが大切である。

● 脳の機能障害から

 ごくまれに、生まれつきの脳(とくに大脳)の機能障害からおこる乱暴がある。本人には自覚症状がない。理由もなく、急に怒り出すなど、一見して病的な印象を与えるのが特徴である。症状をよく観察して、専門医に相談する必要がある。

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