幼児の性格の問題;おませな子


 なぜおませな子になるか

 俗にいう「おませな子」は世間に意外に多い。素質や環境によってケースはいろいろあるが、親は、ときに喜んだり、また、ときに心配したりもする。いったい「おませ」ということは、どう考えたらよいのだろうか。

● 知的にませた子

 もの覚えがよく、利発で、知的発達が、一見、いかにもずば抜けているように見える。 しかし、これは子供自身が実際に経験して身につけた知識ではなく大人から聞いたり、テレビで見たりして覚えたことに過ぎない。従って、内容がきわめてあやふやなのが特徴である。

● 情緒的にませた子

 よく言われる「気が効く子」に、このタイプが多い。感受性が強く、鋭い。大人の気持ちや感情を、いち早くキャッチして反応する。表現も、かなりたくみである。

● 精神発達のアンバランスから

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 ませた子は、絶えず、大人を意識し、自分に対する評価を気にする。大人の言葉を使って挨拶するなど、大人の社会的習慣に、強い興味をしめし、好んで大人の真似をする。

 挨拶が上手く、大人との応答にもそつがない。そういう子供に限って、身の周りの事には、いちいち大人の手を借りなければ出来ないことが多い。また、言葉のはしはしに、幼児語が残っていたり、指しゃぶりなどをしたりして、子供なりのあどけなさから抜けきっていない。

● 絶えず緊張している

 ませた子は、一般に過敏で、環境の影響を受けやすい。子供らしい伸び伸びした自由さがなく、絶えず緊張している。

● 年齢不相応の期待から

 親は子供の成長、発達を願うばかりに、年齢不相応な子供の表現をかえって喜び、期待をかける。こんな場合、子供は親の期待に応えようとして、いよいよ背伸びした行動や表現をとる。

 数を数えたり、字が読めたりして親から褒められると、子供はもっと褒められたいと思い、手っ取り早くいろいろなことを覚えようとする。内容的な興味から物事を理解するのではないため、しだいに親の期待にはついていけなくなる。

● 家庭環境や親の態度から

 情緒的な面、社会的な面でませている子のほとんどは、家庭環境と親の態度に影響されたケースが多い。大人ばかりの家庭、大人同士の争いが絶えない家庭の子供は、大人の感情に巻き込まれてしまう。

 このため、子供らしく伸び伸びできないで、大人の感情を気にし、大人のような態度でふるまおうとする。

● おませな状態をよく見きわめる

 幼児期の知能の発達は、環境によって左右されやすい。背伸びをした、見せかけの知能の高さは、小学校入学後には、すぐに普通のレベルまで下がってしまうものである。

 子供のおませな状態をよく確かめ、大人の評価に頼らず、子供自身が、本当に知的内容に興味を持っているかどうかを見る必要がある。

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 例えば、赤ちゃんの出生についての幼児の質問も、一度で終わる子もいるが、何度も質問を繰り返し、そのつど聞く内容が変わっていく子もいる。これは、自分から知的興味を追究している例といえる。

● 自由に伸び伸びと

 おませな子の中にも、その状態からみて、本当に発達が優れている場合もある。普通幼児は絵はよく描けるが、言葉がうまく使えなかったり、言葉はよく使いこなすが、ハサミが使えないという例が少なくない。しかし、あらゆる面で発達がその年齢の水準を上回っている子もいる。

 こういう子供は、単にませた子と考えないで精神発達の早い子、知能の高い子として扱った方がよい。知能の高い子に対しては、その子なりの発達を静かに見守ってやること。

 大人の過大な期待や評価が、かえって、このような子供の素直で自然な発達を妨げることが多い。大人の要求に合わせるための形式的な興味ではなく本当の創造力、表現力を伸ばしてやることが大切である。

 子供には子供なりの、伸び伸びした自由さがあり、それがいかに貴重なものであるかを、子供自身にも分からせてやりたい。

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