幼児の性格の問題:泣き虫


 なぜ泣き虫になるか

 3~4歳を過ぎても、自分の要求を言葉で表現しないで、泣く事によって訴える子がいる。こういう子は、一般に泣き虫と呼ばれている。なぜ、このような泣き虫の現象が表れるのであろうか。

● わがままの通る環境に育ったため

 泣き虫の子供は、日常生活がその子中心で、いつも、甘やかされている家庭に多い。子ども中心の環境から、一歩外に出ると、自分の意志通りいかないのでメソメソしたり、泣きわめく。

 こうした子供は、乳児期から、泣けばすぐに、乳をもらったり、抱いてもらった経験を持っている。泣かせっぱなしにしておけない大人の態度が、泣けば効果があるということを、子供に悟らせてしまったのだといえる。

 泣けば、大人が言いなりになってくれることを知ると、子供は、自分の要求を抑える必要を感じなくなり、わがままな性格が増長する。

● 我慢する力が弱い

スポンサードリンク

 わがままが通り、すべて思い通りになると思っている子は、自分の要求が通らないと、強い欲求不満におちいる。しかも、我慢する力が弱いので、泣いて不満を訴える。

 幼児期のうちは、泣きさえすれば、自分の思い通りになるが、そんなわがままは、いつでも通せるものではない。やがて集団生活を送るようになると、わがままや、欲求不満をおさえる忍耐力を、真っ先に必要とされるのである。

● 他人の注意をひきたい

 いつまでも泣きやまないのは、泣くことで、他人の注意をひけると思っているからである。そばに大人がいなければ、子供は泣かないですますか、泣いてもすぐに泣きやんでしまうものである。

● 感受性が強すぎる

 感受性が強いために、よく泣く子がいる。心がやさしいので、他人の悲しみが自分の事のように強く感じられる。動物や植物をいたわる気持ちも、ほかの子より強い。そういう子は、悲しい物語を読んだだけで泣きだしてしまう。

 感受性の強い長所が、泣き虫という形であらわれている。

● 心身が虚弱なため

 心身の弱い子は、一般に、ちょっとした刺激にあってもこらえきれずに泣きだし、メソメソする。他人の注意を引こうとするほど、計画的ではないが、どうしたらよいか分からずに泣くのである。

 こうした子供は、他人に問題の解決を頼り、自分からは少しも動こうとしない。

● 赤ちゃん返りの現象から

 正常な発達段階を経て、泣き虫の時期を終えた子供が、また、急に泣く虫になることがある。言葉が発達して、かなり複雑な要求でも表現できるのに、わざと、赤ちゃんのような自己表現をする。

 これは退行現象とよばれて、次のような原因によると考えられる。

・ 下の子が生まれて、以前ほど、母親の関心を引けなくなった事に対する欲求不満。
・ 家庭に病人が出て、今までのように親が面倒を見てくれない。

 その他、原因は色々あるが、急激な環境の変化に戸惑い、母親の愛情が失われたと思い込み、それを取り戻そうとして、泣き虫になるといえる。

スポンサードリンク

● わがままを通させないこと

・ 泣き虫は、忍耐力の弱い、わがままな子に多い。わがままが通る環境に、そのまま置いておくのでは直すのは難しい。

・ 子供に泣かれた親が、「今度だけよ」といって、いくたびかわがままを通してやると、しまいには、味をしめて、泣き虫の手を乱用するようになってしまう。

● 泣いても毅然とした態度で

 子供には、発達に応じた自己表現と、要求の仕方があるはずである。正しい表現で要求すれば、大人から受け入れられ、認めて貰えるという自信を持たせてやらねばならない。

 また、子供のわがままな要求にたいしては、毅然とした態度を崩さないことが大切である。子供に対する態度が、不統一であると子供に不安感を抱かせる。

 祖父母、両親の意見を統一して、一貫した態度で、子供に接することが望ましい。

● 自身の回復をはかってやる

 虚弱な子供の場合、自信を回復させて、劣等感から救い出してやることが先決である。日常生活のいろいろな面で、その子にできる仕事を割り当て、自身を持たせるようにし、徐々に泣き虫を克服させていってっほしい。

● 不安を取り除いてやる

 急性の泣き虫、つまり退行現象としての泣き虫の場合、「大きいのだから」といって、厳しすぎる扱いをするのはよくない。愛情と関心が変わっていないことを知らせ、子供の不安を取り除いてやるとよい。

子育てママの化粧品