家族関係と幼児の性格:おばあちゃん子


 家事に振り回される母親は、子供のお守りを祖母にまかせる。祖母は時間的なゆとりがあるから、自然孫との接触が深くなる。良いにつけ、悪いにつけ、子供は祖母の強い影響を受け、おばあちゃん子が出来ていく。一般に、おばあちゃん子は、次のような性格的特徴を持ちやすい。

 ・甘ったれ・泣き虫・わがまま・臆病・意気地なし・内弁慶・神経質・依頼心が強い

 このような問題の性格は、どのようにして作られていくのだろうか。

● 家庭における祖母の立場と役割

 すでに、戸主権も主婦権も譲り渡し、また育児の責任者でもない祖母の家庭での役割は、どうしても孫のお守りということになりがちである。特に、若い夫婦が共稼ぎの場合には、留守番と子守りが、祖母の大事な仕事になる。

 祖母は、家事や社会的な活動から身を引いているので、一定の仕事も収入もない。自然、若い人に対して引け目を感じ、劣等感や孤独感にとらわれる。孫を相手にしていれば、このような感情から逃れることが出来る。祖母は、家庭の中の自分の座を、孫のお守りで保とうとする。

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● 孫の可愛さと向こうずねの痛さはこらえられぬ

 ことわざにもあるように、祖母は孫が可愛いくてならない。孫が泣けば、駆けつけていって、機嫌なおしに懸命になる。気に入らないことはないか、して欲しい事はないかと、祖母はいつも孫に気を配り、先回りして、子供の要求を満たそうとする。このような祖母の努力は、孫の我意を通す便利な手段となる。

 孫が、遊び道具を投げ出して置いても、祖母は黙って後かたずけをする。祖母の孫に対するこのような態度は、孫のわがままな性格や、甘ったれの気持ちを助長し、自分のことを自分でやりとげる習慣から遠ざける。

● 何事も安全第一

 祖母は、自分の体の衰えから、生命に対してひどく憶病になる。動作も鈍くなり、弾力性に欠けてくる。このため、子供の扱いについても、非常に憶病になる。

 祖母は神経質なまでに、子供を危険から遠ざけようとする。「危なくて見ておれない」といっては、子供の活発な運動を押さえつけ、知らず知らずのうちに、意気地無しの子にしてしまう。

● 祖母のそばを離れられない

 子供は、祖母の行き過ぎた保護の元で、存分に甘やかされる。このため、他の子供たちとの間でもまれながら、自分を鍛える事が出来ない。自然、内弁慶で無気力な子になる。

 おばあちゃん子は、いつも祖母の袖につかまっていないと不安になる。夜も、祖母の手にふれていないと眠れない。こうして、神経質な子供になっていく。

● 祖母は孫の隠れみの

 孫は、祖母を楯にして、両親、ことに母親と対する。母親の立場が祖母より弱いとき、子供は、母親の言うことを聞こうとしない。そして、両方の顔色を見ながら、自分の都合のよい行動を選ぶ知恵を身につける。

 このように、他人の顔色をうかがう習慣は、自主性のない性格をつくる条件となる。母親と祖母との間に、躾についての意見の対立がある場合、子供は、どちらにつくか迷うが、いつも厳しい態度をとる母親よりも、甘い言葉をかけてくれる祖母のほうに魅力を感じる。孫は、すぐに祖母を楯にして、母親の叱責から逃れようとする。

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● 祖母と両親の意見対立をなくす

 三世代同居の場合、育児の責任は当然両親にある。若い母親が、新しい見地に立って合理的、計画的な育児を行なおうとしても、祖母は過去の育児経験にものをいわせようとする。

 家庭教育に、理性的な親の愛を主張する母親と、盲目的に甘やかす祖母との意見の対立は、子供の成長に悪い影響を及ぼす。子供の躾について、祖母と母親は、十分な話し合いによって意見を統一しておかなければいけない。

● 祖母の愛情と経験を生かそう

 祖母は、家庭の責任者でもなく、また時代感覚や思想も古い。しかし、祖母には、豊かな人生経験の蓄えがある。若い母親が、家事や育児について、祖母から学ぶべきことは少なくない。

 祖母の育児経験を、若い母親の現代的なプランの中に生かすことができれば、子供の人間形成の上に、好ましい実を結びに違いない。

 この場合、祖母は若い母親のための、老練な助手の気ぐらいを持ってほしい。

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