家族関係と幼児の性格:末っ子


● 末っ子の性格的な特徴

 昔から、「末っ子の泣き虫」という言葉があるように、末っ子については、一般に性格面の弱さが指摘されている。末っ子には、次のような性格的特徴が見いだされる。

 ・甘ったれ・泣き虫・意気地なし・神経質・おませ・忍耐力がない・利己的・友だちがない

 末っ子には、どうしてこのような性格的欠陥が芽生えてくるのだろうか。

● 親の溺愛

 長子と違って、育児経験は十分持っている。だが、親の年齢が高くなるため、子供への接し方が、どうしても甘くなる。両親は、最後の子だというので、とかく訓育の態度を忘れて盲目的な愛情を傾ける。親は末っ子を、いつまでも可愛い赤ちゃんのままにしておきたいのである。

 両親だけでなく、年齢の離れている兄は姉も、幼いとき自分の欲求が満たされなかった代償に、末っ子の欲求を十分満たしてやろうとする(これを代償満足という)。こうした家族ぐるみの過保護や溺愛が、末っ子を増長させ、甘ったれで意気地なしの性格を作る。

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● かばい過ぎる

 母親は、良いにつけ、悪いにつけ、末っ子をかばい過ぎる傾向がある。このため、末っ子は、上の兄弟、姉妹からのひがみの的にもなる。上の子は、末っ子に敵意や反感を持ち、機会があればいじめようとする。末っ子は、絶えず、上の兄弟、姉妹からの圧迫を受けるので、攻撃的で乱暴な性格になることがある。

 一方、上の子たちの圧迫に耐えられず、引っ込み思案な子にもなる。

● 他人に依存しようとする

 末っ子は、家庭の中での「小さな王様」として、いつまでも、他人に持たれかかっていこうとする。このため、自立の構えが出来にくく、忍耐力が養われない。

 4~5歳になって、幼稚園などに入っても、友だちの仲間入りができにくい。そこでは、もう、誰も小さな王様として扱ってはくれない。

 また、家庭とは違った周りの新しい事情にどう適応したらよいかが分からず、不安にかられて、仲間に入っていけないという事にもなる。

● 自立しようと努力する

 末っ子の中には、上の兄弟、姉妹に追い付き、追い越そうとする態度をとろうとする者がいる。これは、上の兄弟、姉妹よりも、体力的に不利な条件に打ち勝って、自立していこうとする構えである。

 しかし、この態度も度が過ぎると、挑戦的で、冷たい、利己的、功利的な性格をつくる。上の子供を、圧倒してしまうような末っ子は、誤った優越感を抱き、他人を尊重しないような傾向の子供になりやすい。

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● 赤ちゃん扱いしないこと

 「最後の子」として、親が末っ子を格別にいとおしむ気持ちは分かる。しかし、子供に対する愛情の示し方は原則として理性的でありたい。いつまでも、赤ちゃん扱いすると、甘ったれる気持ちや依存心を養い、利己心の強い子にしてしまう。

● 偏愛をさけよう

 末っ子への偏愛は、兄や姉に敵意と憎しみの心を植え付け、兄弟、姉妹関係に傷跡を残すことにもなる。末っ子がいじめられると、母親は訳も聞かずに、頭から上の子を叱りつけることがよくある。このため、上の子は、ますますひがむ。

 末っ子は、母親の甘やかしを計算に入れて、上の子をなじることもある。兄弟、姉妹喧嘩の予防のためにも公平な愛情の配分を心がけたい。

● 独占欲を増長させない

 両親の愛情をはじめ、すべてを独占したがる末っ子の欲望を、野放しにしてはいけない。末っ子の独占欲を放っておくと、兄弟、姉妹にも悪い影響を及ぼし性格をゆがめる恐れがある。

● 自主性を持たせる

 子供の年齢に応じて、自分の能力を十分に発揮できる機会を、出来る限り作ってやることが大切である。「末っ子だから」とかばわずに、時には、難しい問題にもぶつからせてやる。そうすることによって、自分自身で物事を解決していく力を養って行くように導く態度が望ましい。

● 子供同士の中へ入れてやる

 子供たちが、お互いにぶつかりあったり、手をたずさえていくことによって、親の行き届かない訓育上の欠陥が、少しずつ埋められていくものである。

 言葉で意思を通じあう方法や、物や愛情を分かち合う気持ちが知らず知らずのうちに、子供の身についていくのである。安易な依存的生活の中で芽生えたわがままや、自制心の弱さも、自然に直されていくであろう。

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