家族関係と幼児の性格:難しい中っ子


● 難しい中っ子の扱い方

 上と下に兄弟、姉妹を持つ中っ子は我が国では最近、たいへん少なくなってきている。ところが、中っ子は減っても、扱い方についての母親の質問は、非常に多くなっている。この事は、中っ子には、長子、末っ子とは違った、扱い方の難しさがあることを示している。

● 中っ子の立場

 中っ子といっても、いろいろの立場がある。3人兄弟、姉妹の真ん中の子、4人以上の2番目の子、3番目の子、上の子との年齢差、性の違いなど、様々である。さらに、子供には、それぞれ特有の性格があって、複雑な兄弟関係が作りだされる。

 また、両親の性格、態度、家庭環境も影響してくる。このため、中っ子の特徴を、いちがいに断定するのは難しい。しかし、それでもよく観察すると、中っ子共通の性格が見いだされてくる。

● 中っ子の半きちがい

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 中間の子供には、長子や末っ子、一人っ子に比べて、影の薄い引っ込み思案な、情緒の表現に乏しい子供が見かけられる。反対に、昔から、中っ子の半きちがいと言う言葉がある。中っ子は気性が激しく、負けん気の性格が強く、社会に出てから他人に抜きん出て活躍し、成功する例も目立つ。しかし、一歩間違えると、非行児になる率も多いという研究報告もある。

 この二つのうち、どの特徴を持つかは、長子の性格や、両親の育児態度によるところが大きい。一般に、長子とは反対の性格的特徴を発揮する場合が多い。

● 実行型のタイプが多い

 小学校児童について、中っ子と一人っ子をそれぞれ50名ずつ調査した以前の報告によると、次の傾向が指摘されている。
・ 両者の間には、知能指数の差は見られない。
・ 中っ子は、一人っ子に比べ、言語指数よりも、いくらか動作性指数が高い。

 つまり、中っ子には知的に劣る、または、優れているという特徴は見られず、口よりも、実行型のタイプの子供が多いといえる。こうした中っ子の一般的傾向は、どのようにして生まれるのだろうか。

● 育児がおろそかにされやすい

 長子の場合、初めての経験であるため、親は育児に夢中になる。2人目になると、緊張感がほぐれ大まかになりやすい。育児の慣れからくる安心感も手伝って、つい扱いがおろそかになる。

● 忘れられた存在になりやすい

 幼稚園の入園にしても、小学校の入学にしても、長子の場合は、両親にとって、常に新鮮な経験であり、家庭に次々と新しい話題を持ちこむ一家の主人公である。また、忙しい両親の心をなぐさめるのは、末っ子の愛らしいしぐさである。

 長子、末っ子に比べると、中っ子は、家庭の中で、どうしても忘れられた存在になりやすい。このため、子供は必要以上に自己を表現しようとするか、反対に自己表現を抑えるようになるかどちらかの特色を持たない訳にはいかなくなる。

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● 欲求不満が強められる

 2番目の子は、着るものやおもちゃなど、長子のお古ばかり与えられる、新しい物が欲しいという子供の欲望は、いつも満たされないままになる。

 おもちゃなどを、末っ子に横取りされても、「お兄ちゃんだから」と我慢を強いられ、子供の欲求不満は、いよいよ高まることになる。この欲求不満のはけ口として、反抗的な態度や、乱暴な行動に走りやすいくなる。

● 分け隔てしないこと

 どんな場合でも、長子や末っ子と分けへだてをしないこと。気を配っているつもりでも、知らず知らずのうちに、長子の肩を持ったり、末っ子をかわいがりすぎる。「うちの子にかぎって、分け隔てはしていないはず」と、自信のほどを口にする前に、もう一度、家庭生活を反省してみてほしい。

● 個性を伸ばす機会を与えよう

 全ての面で平等に、という訳にはいかないが、上の子のお古で間に合わせてばかりいるのでは、中っ子がかわいそうである。その子供が、例えば音楽に関心が強ければ、新しい楽器を買い与えてやるなどの配慮をして、個性を伸び伸びと伸ばし、積極的に、自己を表現する場と機会を与えるように工夫したい。

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