子どもの性格-一人っ子

 最近は、一人っ子が増えているといわれます。

 かつてスタンレー・ホールという児童心理学者がいて、「一人っ子であること自体が一つの病気ある」と極論したため、一人っ子というと“からだが弱い”“依頼心が強い”“意志が弱い”“社会性が乏しい”“協調性に欠ける”“自己中心的である”など、好ましくない特徴ばかりが強調されがちです。

● 一人っ子の好ましい特徴
 一人っ子は大人たちに囲まれて、かけがいのない存在として育てられます。大人と話す機会も多く、いじめられることもなく、素直でおっとりした性格をもち、こせこせしたところがなく、静かで安定した気分をもつことが多いようです。

● 一人っ子の不利な条件
 しかし、家の中に子ども同士の世界がないので、自我と自我とが激しくぶつかることがなく、一生懸命に競争することもありません。

 また、子ども同士で物を分け合ったり、いたわりあったり、助け合ったりする機会にも恵まれません。そこで、他人の立場に立って見るという気持ちからも遠ざかりがちです。

 こうして、一人っ子はなかなか友達を作れなくなり、幼稚園や小学校へ入った当初、ポツンと一人孤立していることがよくあります。

 そして、その欲求不満がかさなって“意気地なし”“内弁慶”などの特徴が目についてくるような場合もあるのです。

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● 一人っ子の親によくある問題
 一人っ子の場合、問題はむしろ親にあることのほうが多いのです。たった一人しかいない子どもへの、大きすぎる期待と気づかいが、子どもをスポイルします。親は、子どもの年齢や能力を超えた要求をしがちです。

 この頃の一人っ子の母親には、厳しすぎる例の多いことも事実です。子どもは、実力以上の背伸びをしなければなりませんし“おませ”にもなります。その反面、大人はすぐ手助けもしてくれるので、ちょっと困難なことにぶつかるとあきらめやすい、意志の弱い子になっていく可能性もひそんでいます。

 ただ一人の子どもに注ぐ心づかいは、ささいな身体の異常にも必要以上に神経質になりがちです。そして、子どもの行動に度の過ぎた制限や干渉をして、自発性・自主性を奪ってしまいます。

● 子どもの世界に入れてやる
 一人っ子は、できるだけ幼いうちから同年齢の子どもと遊ばせることです。子どもが子どもと遊ぶということを、親は何でもないことのように思いますが、一人っ子には大変なことなのです。

 いじめられることもあるでしょうが、友達と遊ぶことができるように、気長に待つことが大切です。

● やはり兄弟がいるほうがよい
 子どもをつくる以上は、やはり兄弟がいるほうがいいと思います。子どももほしいし、自分たちの生活はじゃまされたくない、自分の時間もたっぷりほしい、という理由から子どもは一人しかいらないというのでは、その子は親のおもちゃのようになってしまいます。

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