幼児期の知能の発達:幼児と言葉


● 言葉は学習で育つ

 一般には、言葉は人間の先天的能力に根ざすもので、ある年齢段階に達すると、自然に表れてくると誤解されている。

・ 発語年齢の平均は、1歳~1歳3ヶ月であるが、時代や環境の差、個人差がある。

 例外的な環境にある子供、たとえば乳児院やそのほかの施設で、ほとんど手をかけられないで育った子供は発語の遅れが目立つ。その後も、強い言語遅滞が認められる。

 このような結果から見ると、言葉は反面において、学習によって育つものであることが分かる。母親が子供の発音を真似、子供が母親の発音を真似るという過程は言葉の習得の大切な条件である。

● 知能指数が高いほど言語能力は高い

 言葉は、高度の知能素質を備えた人間が、社会的な環境の中で、学習を重ねて覚えていくものであるから、知能と深い関係がある。知能指数が高ければ、早くしゃべり始める。

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 知能指数140以上の子供は、発語年齢も平均11か月くらいで、普通の子供より著しく早い。知能指数が高い子供ほど言語理解もよく、長い文を話す能力も高い。

 発語も遅く、言語理解も悪いようであれば、一般に精神薄弱、難聴などの障害があることを疑ってみる必要がある。

 一般に女児は、男児よりも言語能力の発達が早い。知能以外にも、言葉の発達に影響を及ぼす素質があると考えられる。

● 言葉の発達は環境にも影響される

 幼児期の言葉の発達は、両親、ことに母親の持っている言語的技能や関心、家庭環境、社会環境によっても大きく影響される。

 一人っ子は、兄弟のある子に比べると、言葉を早く覚える。大人に囲まれて豊かな言語環境が与えられているからである。

 知的水準の高い家庭に育った子供ほど、言語発達は著しい。これは知的素質の遺伝によるとも考えられるが、高い言語環境が与えられている結果であるともいえる。

● 幼児の言葉の特徴

 幼児は舌の動きや発声器官が未発達のため、正確な発音ができない。

 実際には、発音しにくい音をほかの音で代用したり、音順を入れ替えたりすることが多い。
・ 魚⇒チャカナ、シャカナ
・ 手ぬぐい⇒テグヌイ

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 知能の伸び盛りのため、知っている言葉を使って、自己流の言葉をつくりだしていく。
・ 血⇒アイタタノオミズ
・ 太っている⇒デブッテル

● 正しい言葉の導きかた

 大人が、ふだんから正しい発音と言葉で子供に接することが、なによりも大切。幼児語を正しい発音や言葉に直そうとして、厳しく干渉してはいけない。話初めの頃に、あまりうるさく教え込むと、どもりになったりしゃべらなくなる危険がある。

 大人は赤ちゃん言葉をできるだけ使わないようにする。子供が赤ちゃん言葉を覚えても、大人がいつまでも一緒になって使うのはよくない。

 意味を間違えたり混同している場合は、実際に即して正しく教える。

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