赤ちゃん(新生児)の反射運動

 生まれたばかりの赤ちゃんは、頭部がからだの他の部分と比較してかなり大きく、大人がささえてやらないと、頭を一定にしておくことができません。しかも、1日の大半は眠っていて、起きているときにすることといえば、手足を何の目的もなくバタバタ動かす、あくびをする、泣く、といった動作だけです。

 そのため、新生児はこられのこと以外はほとんど何もすることができないように思われがちですが、実際には、かなり多くのことができるのです。

 <反射運動>

 ある特定の場面でのみ必ずおこり、しかも特に意識しないで行なう動作を、反射といいます。新生児が行なう代表的な反射としては次のようなものがあります。

● 把握反射
 手のひらに触れたものを、しっかりと強い力でにぎります。棒などをにぎったときには、このにぎる力が強くて、自分の体重をささえることができるほどです。

 この反射は、次に説明するモロー反射とともに、人類の祖先が樹上で生活していたことを示し、新生児でも自分でからだを支えていたことが想像できます。

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● モロー反射
 光や音などの強い刺激が与えられると、両手両足を広げて、抱きつくような格好をします。
 モロー反射と混同されやすい驚き反射は、ひじを曲げる反応で、この点で見分けがつきます。

● バビンスキー反射
 足の裏をやわらかい物でなでると、足の指をパッと開きます。

● かけ足反射
 一方の足の裏に刺激を与えると、その足を屈曲させ、もう一方の足をピンと伸ばします。そして、その側の腕も動かします。

 同じような動きは、新生児を水に入れたときにも生じ、これは遊泳反射とも言われています。

● 緊張性頚反射
 頭を片方に回転させると、おなじ側の足のが伸び、反対側の腕が屈曲します。

 これらの反射運動は、生命の維持、危険からの防御に役立つものとして、胎児期に完成され、新生児期にまで残っているのです。