赤ちゃんの発育-2

● 区別できない知能と運動機能
① 首がすわる、寝返りを打つ、はうなどは運動機能の進歩である。人見知りをはじめる、ことばをしゃべるなどは知能の進歩である。しかし、満3歳ころまでは、知能の発育と運動機能の発育とをはっきり区別するのはむずかしい。この二つを合わせて、精神運動機能の発育として理解するほうが無理がない。

② 発育には一定の順序がある。首がすわらなければおすわりはできないし、おすわりができなければ、立つことはできないというように、一歩一歩進歩していく。

③ 運動機能の発育の遅れは、知能の遅れをともなうことが多い。知能の発育が遅い場合は、運動機能の発育も遅れる場合が多い。

● からだつきもよく見る
① 筋肉と骨格
 かた太りが正常。つまんでみて、綿のようにぶよぶよしているなら以上があるかもしれない。

② 皮膚
 赤みをおびているのがよい。機能の発育が順調なときは、皮膚の色つやもよい。

③ からだの成長、機能の発育などについて、かなりの遅れがあるかもしれないと思ったときは、ただちに小児科専門医の診断を受ける。異常は、はやく発見すればするほど不幸な結果を防ぎやすい。

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● 赤ちゃんには個体差がある
① 赤ちゃんが父母から受け継いだ素質は一人ひとり違う。同じように育て、同じように努力しても、おなじ赤ちゃんができあがる道理はもともとない。したがって赤ちゃんの成長と発育には素質が重要なはたきをする。

② 父母から受け継いだ素質のほか、生まれた季節や、育て方、食物、病気、両親の社会的、経済的状態などの環境の影響によって個体差があらわれる。
 
③ 赤ちゃんのある月齢の発育状態は、この素質と環境が複雑にはたらきあってつくられるもので、赤ちゃんはそれぞれ特徴を持っている。素質を無視して大きく育てようとしても、素質的に小さく生まれついた赤ちゃんでは、無駄な努力になる。

● よい環境を準備する
① 赤ちゃんの成長と発育をはばむようなことがら、たとえば、あやまった人工栄養、着せすぎ、不注意による病気の感染などは、できるだけ避けなければならない。積極的に、より良い環境を準備してやることは、母親のつとめである。

② どのような食物がどのようにして与えられたか、病気はしなかったか、母親が育児のためにじゅうぶんな力をさいたかなどが、赤ちゃんの発育に大きな影響を持つ。この環境の影響は、子宮内ですでにはたらいている。早産による未熟児分娩は、悪い影響の一つである。

③ 赤ちゃんの素質は育て方によって、良くも悪くもなる。よい育児とは、素質の良い面はどこまでも伸ばし、悪い面はできる限りのぞいていくことである。

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